嘘 ーSeasons rmpg girlー

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・壱馬 side



ひより「酷い顔、そんな好きだったの？」

壱馬「今話すと何するか分かんねぇから」

ひより「慰めてあげる、」

壱馬「必要ない」

ひより「なんで？だって、」



”私は壱馬の彼女、でしょ？”




もう、後戻り出来ない。


この世で1番守りたいものを守る為の代償は


この世で1番大切なものを手放すこと。



ひより「あの子と同棲してたんでしょ？荷物取ってうちに来たら？」

壱馬「断る」



付き合う。と言っても俺はこいつを好きでもなんでもない。


一緒になんて、住んでたまるか。



ひより「しょうがないなぁ、今日は1人にしてあげる。明日には切り替えてね？私の彼氏に」



その言葉に返事はしなかった。



何も考えずに家に帰って荷物をまとめた。


壱馬「…っ、はぁ」


泣かない。俺に泣く権利は無い。


そう思っていたのに流れた涙。



その涙に気付かないふりをして2人で過ごした家を出た。




これが、○○を守る最善の方法だと信じて。





適当に入ったホテルでスマホを見れば



”何があった？”

”１回ちゃんと話そう”

”今から会える？”



メンバーからきている連絡。


それに返す気力は……なかった。



壱馬「…っ、」



慎：泣きすぎて過呼吸起こしましたけど今は落ち着いてます。

慎：ほんとにこれで良いんですか？




良いわけ……ない。



でも、他に方法はない。




壱馬「…ごめん、、」



明日からもリハやら仕事で○○とは顔を合わせる。


メンバーに戻ろう。そう言ったけど、



戻れるわけない。




顔を合わせて普通に接するなんて無理だ……




俺はまだ、○○のことが好きすぎる。

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