拾弐 道中 ページ13
玄関へ向かうと、皆がAのことを
待っていた。
『おはようございます〜』
おはようと、バラバラだけど返事が来る。
誰かが私のことを待っていてくれるだなんて。
少し心が暖かいな。
『さ、行かなくちゃね。』
A達は、産屋敷邸へ向かい始めた。
どんな処分なのかな。
私より弱い奴が悪いのよ。
考えただけで腹が立ってくる。
話方からして、鬼殺隊から抜けろ〜とか
そういう事ではないと思うんだけど。
私は炭治郎達と、話をしながら歩いていた。
道中では、炭治郎の両親の事。善逸の育手さんの事。伊之助なんて猪に育てられたとか言っていて、本当に面白い。
炭「Aの両親は、どんな人だったの?」
善「あ、俺も知りたい!」
伊「熊か?!?」
『えっとね…』
上手く思い出せない_
目が霞む。頭が痛い。
霞んだ先に、何かが見えた。
あれは、お母様とお父様…と私…?
「「A……?」」
はっとして、思わず変な声を出す。
『あっ、ごめん…。
普通の家だったよ、お母様とお父様がいて。
普通にご飯を食べて、普通に_』
Aの目から涙が溢れる。
どうしてかわからないけど、すごく
悲しい。皆の事困らせたく無いんだけどな。
炭治郎、善一、伊之助が焦る。
「どどどどどうした!??」
『ご、ごめん。
よく分からないけど、涙が勝手に。』
Aは、笑って誤魔化した。
三人はホッとした様子で、良かったと言ってくれた。
しのぶ「さぁ、そろそろ着きますよ。」
『はい…!』
少し緊張してきた…。
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立坂ユキカ - 善逸とユキカ (2020年7月31日 23時) (レス) id: fceb44aa11 (このIDを非表示/違反報告)
立坂ユキカ - 妹がいる。殺された鬼に (2020年7月28日 11時) (レス) id: fceb44aa11 (このIDを非表示/違反報告)
立坂ユキカ - 妹がいる。殺された (2020年7月28日 11時) (レス) id: fceb44aa11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年8月18日 1時