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「でも意外やなぁ」
「なんで？」
「ラウールイケメンやのにそんな悩むなんてさ、よっぽど可愛い子なんやな！」
貴方ですよって言ったらなんて言うかな。そもそも信じてもらえないだろうなぁ。
「俺、相談乗るから頑張ってな！」
「うん…ありがと」
「そんな経験無いから役立つか分からんけど」
青春やなぁなんて笑う康二くんに、胸が痛い。俺は康二くんが好きなんだよ。言いたいけど、まだ言えない。
「振られてもぎゅーしたるから！そんな悲しい顔せんとき！」
「…康二くんは、振られたことある？」
「ないなぁ。俺、振られんの怖くて俺から振っちゃうから…」
「まだ好きでも？」
「うん、まだ好きでも」
康二くんこそ、そんな悲しい顔しないで。
俺なら絶対振らないよ。一生かけて幸せにする。だから、俺を好きになって。
「あれ、いつのまにか俺の話になってるで！」
「…俺は康二くんのことずっと好きだよ」
「はは！ありがとうやでー」
優しく頭を撫でられる。嬉しいけど、これは可愛い弟として。はやく大人になりたいなぁ。
「俺、もっとかっこよくなって康二くんのこと守る！」
「十分かっこええのに。可愛いなぁ」
「もう！そこはかっこいいのままでいいじゃん！」
ごめんごめん、て笑う康二くんが愛おしくて、まあいっかって思えちゃうから不思議。俺の気持ちを振り回してるんだから責任とって欲しいよ、ほんと！
いつもみたいにふらふらと違う人のところに行っちゃった康二くんを目で追いながら、こっち向けー！と念じる。
今は阿部くんの隣で可愛い顔して笑ってる。
…可愛いと可愛いが並んでる。
「ラウール、イケメンが台無しだぞ？」
康二くんが離れた席に腰掛けて、机に顎を乗っけてぶすっとしてたら、ふっかさんがポンと頭の上に手を置いた。困ったように笑ってる。
「康二は…難しいよなぁ」
バレてる。
「どうしたらこっち向いてくれるかなぁ」
「うーん、分かんないけど、苦しくなったらいつでもおいで」
うーと呻きながら優しいふっかさんに抱きついた。ちょっと泣きそうだよ、ママ。
ふっかさんに頭をぐりぐりーってして、痛い痛いって笑いながら平常心を取り戻していく。
チラッと康二くんの方を見たら、今度はダテさんの隣に移動してた。
あ、こっちを見た。さっきの念が通じたのかな。眉毛を下げてへにゃっと笑ってくれた。
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麹(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます！最近らうこじに惹かれ始めていたところこの作品に出会えてさらにらうこじが好きになりました！らうこじ作品中々ないのでとても嬉しいです。これからも頑張って下さい(^^) (2020年5月19日 16時) (
レス) id: 76a0aeff3e (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結した後に申し訳ないのですがもしお時間がありましたら番外編などでラウールくんと康二くんのイチャイチャなど書いていただければ嬉しいです^_^素敵な作品に出会えてよかったです、ありがとうございました♪ (2020年4月16日 7時) (レス) id: 36201dd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年4月8日 12時
