ちょっと、動いた ページ23
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まだ若干寝ぼけてる康二くんは前みたいにきゅっと口を閉じてなくて、薄ら開いてる。それをいいことにもう一度口づけをして、するんと舌を入れてみた。
「！？」
流石の俺でも誰かとこんなこと、したことないから、心臓はバクバクで。やり方も分かんないけどやりたいようにやってみる。
とりあえず、思うがままに康二くんのちっちゃめな歯を触ってみた。次に上顎を撫でるように舐めたら、康二くんが、んんって身動いだ。それから、康二くんの舌を追いかけてみる。
まあ当たり前のように逃げられちゃうんだけど。
「…ふ、ぅん…」
「こーじくん、」
待って、と言わんばかりに追いかけると、聞こえる声にドキドキする。唾液が溜まって、音を立てた。
「…ぁ…ふぁ、」
薄ら、閉じてた目を開けたら、眉を寄せる康二くんの表情が見えた。それがあまりにも可愛くて、顔をちゃんと見たくなった。
「…康二くん」
「ぇ、あの、その」
「今回は、謝らないよ」
「…ぁ、らう、」
ようやく事態を飲み込んだのかブワッと赤面する。動揺が隠し切れてない康二くんは、どうしたって可愛い。
「可愛いね」
「…あほ」
思ったことをそのまま口に出したら、耳まで赤くてほっぺを膨らませた康二くん。どこまで赤くなるんだろう。
愛おしさを込めて康二くんの髪に手を差し入れてそのまま流す。頭の形が鮮明にわかる。撫でられてる間もわんちゃんみたいな蕩け顔で。まだまだ好きになる。
「うー」
「康二くん？」
「…………まった」
「え？」
「ちょっと………かっこいいとか、」
「うん？」
「思ってしまった…」
康二くんが、譫言のように呟いた言葉。聞き捨てならない。
「ええ！？」
「だって…！めっちゃ俺のこと好きって顔するんやもん…」
「もっかい！もう一回言って！」
「うるさい！俺もっかい寝る！」
「なんで！康二くん！！！」
それからはどれだけ揺すっても康二くんは起きてくれなかった。耳だけはずっと赤いまま。
康二くんがこっちを向いてくれる日は意外と遠くないのかもしれない。
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麹(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます！最近らうこじに惹かれ始めていたところこの作品に出会えてさらにらうこじが好きになりました！らうこじ作品中々ないのでとても嬉しいです。これからも頑張って下さい(^^) (2020年5月19日 16時) (
レス) id: 76a0aeff3e (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結した後に申し訳ないのですがもしお時間がありましたら番外編などでラウールくんと康二くんのイチャイチャなど書いていただければ嬉しいです^_^素敵な作品に出会えてよかったです、ありがとうございました♪ (2020年4月16日 7時) (レス) id: 36201dd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年4月8日 12時
