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「ラ、ラウールは、もし、俺と付き合ったとしたら、」
「っえ!」
「もし!もし、やでな?」
駅から康二くんちまでの歩いてる時に、突然そんなこと言い出すんだもん。…また、先走っちゃうとこだった。危ない。
「何が、したいん?」
「へ?」
ほんとに疑問に思ってる顔してる。付き合って何がしたいってそんなの決まってるのに。
「俺、ほんまにその、経験…少ないから。あの、」
「それって、康二くんにとって俺が色々はじめてってことでしょ?」
「や、そうなんやけど、…知識も無いし」
身振り手振りで必死に伝える康二くんは耳まで真っ赤。そんなの、俺が全部教えてあげる。年下だけど、そんなの関係ないでしょ?
「えっと、とりあえず、手繋ぐん?」
「………わお」
そこからだったのか。康二くん、ほんとに経験少ないんだな。いや、いちいち可愛いから寧ろ嬉しいけど!流石に高校生でももうちょっと進んでるよ?
「ほら!やから嫌やってん!」
「違うよ!可愛いなぁと思っただけ!」
「…ほんま?」
「ほんとに!…じゃあ、手繋いでみる?」
自分でも文脈が訳わかんないことくらい気付いてるけど、騙されてくれないかなぁなんて思って、康二くんに手を広げて差し出してみる。
暫く悩んだあと、康二くんは俺の掌に自分の掌を合わせた。
………え、可愛すぎる。
握っても、いいの?
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麹(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!最近らうこじに惹かれ始めていたところこの作品に出会えてさらにらうこじが好きになりました!らうこじ作品中々ないのでとても嬉しいです。これからも頑張って下さい(^^) (2020年5月19日 16時) (レス) id: 76a0aeff3e (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結した後に申し訳ないのですがもしお時間がありましたら番外編などでラウールくんと康二くんのイチャイチャなど書いていただければ嬉しいです^_^素敵な作品に出会えてよかったです、ありがとうございました♪ (2020年4月16日 7時) (レス) id: 36201dd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年4月8日 12時