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収録が終わって感想を言い合いながら楽屋に戻ると、差し入れとしてシュークリームが置いてあった。
「え、うまそう！」
「今日って誰かの記念日かなんかだっけ？」
初めはみんなで不思議がってたけど、ほんとたまたまらしくてありがたく貰うことになった。
四角いテーブルを囲む椅子６脚と２人がけソファがローテーブルを挟んで二つ。みんな自分の分を取ったらバラバラと座ってく。
「はいどーぞー」
箱から取り出してみんなに配ってたらいつの間にか康二くんの隣が空いてない！なんで！！
ソファに座る康二くんの隣にはめめ。くそう！取られたー！
仕方がないから向かい側に座ることにする。
「うまいわぁ〜」
両手で持って食べる康二くん。口の端にクリームついてるの、気づいてないのかな？可愛い！
「康二くん？ココついてるよ？」
目の前に座る康二くんに、自分の口で教えてあげる。ん？って顔をして長い指でクリームを拭ったら、赤い舌でぺろっと舐めた。
…うわあ、なんか。えっち。
「らう？」
「あ、」
自分の思考にびっくりして、持ってたシュークリーム落としちゃった。食べる前に着替えててよかった。
じゃなくて。
「ボーッとして、どうしたの？」
ふっかさんがテーブルの方からティッシュの箱を持ってきてくれて服についたクリームを拭いてくれる。
「ごめんなさい…」
「あ、違う。怒ってるわけじゃなくてさ」
それだけ言うと、ふっかさんはゴミを捨てに離れていった。
康二くんには、俺がシュークリームを落としちゃって落ち込んでるように見えたのかもしれない。
「あー、ラウ。これ食べ？」
ソファから立ち上がってシュークリームを近づけにくる。あーんって齧るついでにちょこっとだけ、康二くんの指をどさくさに紛れて舐めてみた。
わっ、て小さい声で言ったのは聞き逃さなかった。康二くんの耳が赤いけど、知らんぷりしておく。
無邪気な風を装ってるけどほんとは心臓がバクバク。ちょこっとゾクってした。…もっと、康二くんを知りたい。
「ありがと！康二くんだいすき！」
いつもみたいに可愛いと言ってくれる笑顔を向ける。でも、分かっちゃったんだ。これは恋だって。
「ほんと、ラウールは康二のこと好きだね」
俺にも感謝して欲しいんだけど、と言うふっかさんにもありがとうを伝える。そうだよ、俺は康二くんが好き。
待っててね。必ずオトしてみせるから。
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麹(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます！最近らうこじに惹かれ始めていたところこの作品に出会えてさらにらうこじが好きになりました！らうこじ作品中々ないのでとても嬉しいです。これからも頑張って下さい(^^) (2020年5月19日 16時) (
レス) id: 76a0aeff3e (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。完結した後に申し訳ないのですがもしお時間がありましたら番外編などでラウールくんと康二くんのイチャイチャなど書いていただければ嬉しいです^_^素敵な作品に出会えてよかったです、ありがとうございました♪ (2020年4月16日 7時) (レス) id: 36201dd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年4月8日 12時
