＊生と死の狭間であなたは何を願いますか？ ページ40
多くの人間は、死を軽く見ている。
特に時代が進んだ現代ではそう感じることが増えた。
SNSで自 殺を仄めかす投稿をすれば、それに対して何の疑問も持たず労いの言葉が送られ、
有名人が自 殺すれば、それまでネットで叩いていた奴らは人が変わったかのように「良い人だったのに」と手のひらを返す。
生の終わりに死があるように、人間がいずれ亡くなることは止められない。
しかし、自 殺は止める事ができる、否、止めなければいけないと思っている。
私は椅子に座って珈琲を一口飲んだ。
『駄目です…』
頭に響くのは、過去の記憶。
『待ってください、まだ貴女には希望が』
『希望なんて、ないよ』
諦めたように微笑みながら、少女は言う。
『小さい頃から希望を信じて生きていた。
でも、希望は神様に認められた人にしかやって来ないみたい』
私は神様に見放された子だから。
電車の到着を知らせる駅のアナウンスが少女の声を掻き消す。
『待って！！』
『今までありがとう』
キーーーーーッ
電車のブレーキ音と光。
硬いナニカが砕ける音。
悲鳴、叫声。
それらが一斉に駅のホームに響いた。
たった数秒の出来事。
私は立ち尽くすことしか出来なかった。
『ッ…』
爪の跡が残るほど拳を強く握りしめる。
駅のホームの生暖かい風が体に纏わり付いて離れなかったのを今でも覚えている。
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ぺぽん(プロフ) - わわわさん» イベントに参加させていただきありがとうございます。神作品だなんて嬉しすぎます🥰これからも面白い物語を書けるように練習していきますね🙌 (2023年3月24日 20時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ - 作品の参加、ありがとうございます！！色んなシチュが一つ一つの個性を持っている。でも全部面白い…神作品や… (2023年3月24日 20時) (レス) @page26 id: 227f2d1e2c (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！これからも思い付いた場面を投稿していくので、不定期ですがぜひ楽しんでくださいね。 (2023年2月16日 17時) (レス) @page25 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2023年2月16日 17時) (レス) id: 20647828cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2022年7月12日 22時
