＊赤女 ページ34
「日和、聞いてほしい話があるの」
学校の昼休み。
お弁当を食べていた私は、親友の香織の呼びかけに唐揚げをつかもうと伸ばした箸を止めた。
「何？聞いてほしい話って」
いつも底抜けに明るいはずの香織だが、今日は何だか元気がない。
疑問をもちつつ彼女の顔を覗き込むと、香織はポツリと呟いた。
「赤女って、知ってる？」
「あかおんな？」
聞き返すと、香織は小さく頷いた。
赤女という単語は聞いたことがある。
最近流行りの怖い話だ。
「最近噂になってる幽霊の話だよね？知ってるけど、それがどうしたの？」
「わ、私……見ちゃったの。赤女」
香織は両腕で自分の体を包み込んだかと思えば、何かを思い出したように体をカタカタと震わせる。
「昨日の夜、お風呂に入ってたらね……お風呂にある小窓から赤いワンピースを着た女が私のことを見てきて」
「ちょ、ちょっと落ち着きなよ。ただの都市伝説でしょ？」
「違うの……違ったの……」
香織の顔から血の気が引いている。
本当に怖がっているようだった。
「小窓には鍵をかけてたから、赤女が家に入って来ることはなかったんだけど……もし開けてたら、私っ……」
「……それマジの話？」
「マジの中のマジ」
「嘘でしょ……」
「日和も、気をつけたほうがいいよ」
香織があまりにも真剣に話すものだから、私はコクリと小さく頷くことしか出来なかった。
その直後、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
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ぺぽん(プロフ) - わわわさん» イベントに参加させていただきありがとうございます。神作品だなんて嬉しすぎます🥰これからも面白い物語を書けるように練習していきますね🙌 (2023年3月24日 20時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ - 作品の参加、ありがとうございます！！色んなシチュが一つ一つの個性を持っている。でも全部面白い…神作品や… (2023年3月24日 20時) (レス) @page26 id: 227f2d1e2c (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！これからも思い付いた場面を投稿していくので、不定期ですがぜひ楽しんでくださいね。 (2023年2月16日 17時) (レス) @page25 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2023年2月16日 17時) (レス) id: 20647828cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2022年7月12日 22時
