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無言で座り込む少女を見て、男はイライラしたように口を開く。
「お前、本気で死にたかったの？」
言いながらタバコを咥える男。
不機嫌さ丸出しの男が怖くて、小さく頷くことしかできない。
「なんで？」
「…居場所が……無かったから」
自分でも驚くほど、小さく掠れた声が出た。
男はため息を一つついて煙草の煙をはき出した。
カン、と音がする。
見ると、男が橋の柵に座って自分を見ていた。
「馬鹿なお前に教えてやる」
サァっと風が吹く。
木々の葉がざわめき、ふわりと煙草の匂いが鼻を抜ける。
「居場所ってのはな、自分で見つけるもンだ」
「…え？」
その時初めて、男の顔をしっかり見た。
金色に染められた髪に、吊り上がっている大きな目。
両耳に開いている沢山のピアスに少し驚いた。
「今いる場所が嫌なら逃げ出せよ。今のお前は籠の中の鳥だぜ？」
馬鹿だねぇー、と厭味ったらしく男は言う。
無意識に下を向くと突然、ガッと頬を片手で掴まれた。
男の顔がグンと近づく。
「いいか？人間は皆、生まれた時から自分の居場所が用意されてンだ。居場所ってのが身の周りに見つかる奴もいれば、遠くに行かなきゃ見つからない奴だっている。
それは自分で、自分自身で探さなきゃ駄目だ」
…そんなこと言われても。
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ぺぽん(プロフ) - わわわさん» イベントに参加させていただきありがとうございます。神作品だなんて嬉しすぎます🥰これからも面白い物語を書けるように練習していきますね🙌 (2023年3月24日 20時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ - 作品の参加、ありがとうございます！！色んなシチュが一つ一つの個性を持っている。でも全部面白い…神作品や… (2023年3月24日 20時) (レス) @page26 id: 227f2d1e2c (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！これからも思い付いた場面を投稿していくので、不定期ですがぜひ楽しんでくださいね。 (2023年2月16日 17時) (レス) @page25 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2023年2月16日 17時) (レス) id: 20647828cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2022年7月12日 22時
