もうひとつの命【降谷零】

7話 ページ8

「宮本さーん、どうぞー、」

それから週明けて月曜日、
私は産婦人科へ訪れた。

降谷が公安に顔を出すまであと6日。


迷惑になる前に、





堕ろさなきゃ。


「宮本さん、２回目の検診ですね、
こちらに下着を脱いでお座り下さい。スカートはそのままで、

今日は心音聞いてみましょうか、」


『……はぁ』




「宮本さん、モニターを見てください。このチカチカが分かりますか?これが赤ちゃんの心臓です、今ドプラーで音にしますね？聞いていてください、」


耳を傾けてると、ドッドっドッド……という音が聞こえてきた、



「これは心臓の音です心拍確認できましたね、
どうですか、？力強いでしょう？この子は宮本さんの中で生まれて、人生が終わるその時まで動き続けるんだよ、」



『生きてる……、、』



私にこの子は……殺せない……

精一杯生きてるんだ、



私たちの勝手で出来たけど、
この子は精一杯生きようとしてるんだ。

このこの人生を私が決めていいわけが無い、


『ッ……うぅ……』

泣きじゃくる私に先生は優しくティッシュを渡してくれた

「まだもう少し時間があるわ、考えてみて、」

私はもう頷くしかできなかった。



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少し短いですが1話だけ更新しましたー！
コメントたくさんありがとう！ゆっくり返していきますねー

お気に入りや評価も凄く嬉しい！
これからもお願いしますっ♡

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