◎ せいなるひは ページ37
◎
「毎年、俺だけどいいの？」
「うん、なんかクリスマスは会いたくなるだもん」
聖なる夜。
この日は毎年ある男とほとんど過ごしていて、今年はデビューしたからってのもあって仕事が忙しくて会えないかと思った。
そんな中でもちゃんとこの日だけは夜予定を入れずに私にくれるのは彼なりの優しさだと思う。
「ねえ、そろそろ俺隠せないと思うんだけど」
「何の話？毎年こうやって翔太と2人で会ってること？」
「それもあるけど。」
その事じゃないのは私もわかってる。
だけどそれを口に出してしまったらまたダメな人になってしまいそうで、私ははただ知らないフリして黙っているしかなかった。
「Aが俺の事わざと翔太じゃなくてしょったって呼ぶのもわざとだろ？」
「でも、みんな大体あだ名じゃない？」
「俺だけおかしいだろ。最初の頃は翔太だったのに」
「だけど、めぐろとか3人は何も思ってないよ？」
「この前聞かれたよ、ふっかに。お前らって何かあったの？って」
何かあった…。
何があったよね、それは。もう隠せないとは思ってるけど、隠しておきたい。
周りは何も知らなくていい。
これは、翔太と私の問題だから。
「じゃあ、翔太は言っていいの？」
「隠せなくなって周りにバレるなら先に言っちゃった方がいいと思うよ？俺は。」
「2人で言おっか。
私たちが昔、付き合ってたこと。」
私が樹からSixTONESのメンバーや翔太たちSnow Manを紹介された時、私はただの樹の仕事仲間として彼らを見ていた。
私は大学に進学して、都内で一人暮らしを始めた時樹は実家から事務所に通っててよく帰るのめんどくさいからって私の家に帰ってきたりしてたりもした。
「今更俺らがむかし付き合ってたなんて知ったらあいつらなんて言うかな？」
「樹辺りに怒られたりして」
「有り得そ〜」
樹がうちに帰ってきてる時たまに翔太もうちに遊びに来てて、そのうち翔太とは凄い仲良くなって。
大学生2年の時、翔太に"俺、Aの事好きになった"って言われてその時の私は翔太と付き合うことになった。
だけど、周りには秘密にしようって二人で決めてそこから2年くらい2人で隠れて付き合ってた。
翔太以外にも二人で遊んだりするメンバーは居たし、当時は別に疑われることは無かった。
「今年のクリスマスプレゼントな。」
こうやって毎年彼だけは直接プレゼントをくれる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 694人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお(プロフ) - 9色のバラの阿部くんの作品はいつ頃公開される感じですか？楽しみにしてます！ (2021年3月26日 9時) (
レス) id: c9764020d2 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 想像以上に好きなお話で嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年9月10日 7時) (レス) id: 1e103a7bc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる | 作成日時：2020年9月9日 21時
