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「聡ちゃんはさ、大学行くの？」
聡「‥‥まあ、うん」
なんとも煮え切らない反応にやっぱり
他にやりたい事あるのかな、なんて思う。
「じゃあ、言い方を変える。
聡ちゃんは大学に行きたいの？」
そうはっきりと言い切って隣で頬杖を
ついていた聡ちゃんと目を合わせれば
一瞬交わった視線はパッと逸らされた。
聡「関係な‥」
「関係なくないよ」
あの時と同じ言葉、思わず苦しくなって
唇を軽く噛み締めてしまう。
「関係なくなんて、ない」
どんなにわたしに冷たい態度取ったって
根っこが優しいとこは変わってないように
誰かの願いや希望を叶えて自分の事を我慢して
聡ちゃんは昔からずっとそう。‥勝利くんも。
「やりたいこと、あるんでしょ？」
そう問いかけてみれば何かが
引っかかったような顔をする。
聡「まだ2年だし分かんない」
ずっと気になっていたのだ。
あのカフェに行った日から聡ちゃんは
これがやりたいんじゃないのかなって。
でも頭がいいからお父さんは大学に
行かせたがっている、専門学校という選択肢は
ハナから頭に存在していなくて。
聡ちゃんはその願いを叶えようと
何かを堪えているようにしか見えない。
「分かんないなら大学行くって
決めなくていいじゃん。」
聡「‥‥いいから」
「‥だって」
聡「放っておいてって！！！！！！！」
ただでさえ狭い部屋が聡ちゃんの
怒りの声でいっぱいになる。
聡「‥ごめん」
「私、ちょっとだけど2年間で強くなったよ。
わけわかんなかったけど頑張ったよ」
勝利くんも聡ちゃんも私をなんだと
思っているんだろうか。
なんて、こんな事を思う自分がカッコ悪くて
言い出せるわけ無いんだけど。
なんかもうプリントで頭使って教えて
もらって頭使って頭ごちゃごちゃだよ。
そう思っているうちに意識はうとうとしてきて
気がついたら机に突っ伏して寝てしまっていた。
聡「え、寝た？嘘」
そう言いながら聡ちゃんが着ていた上着を
かけてくれたところまでは意識があったけど
それ以降のことはもう覚えていない。
聡「ごめん。」
そうぽつりと呟いた聡ちゃんの声は
誰に聞こえることもなく消えた。
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愛兎(プロフ) - 続き気になります（ ; ; ）♡ (2022年2月23日 13時) (
レス) @page41 id: 7d4633685e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - ちなみに158cmは小柄じゃないけどね…165はでかいけどね… (2021年4月20日 23時) (レス) id: 35ab00be1e (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 聡ちゃんがツンツンしてるの本当可愛いです、ありがとうございます(/_;)/~~ (2021年2月25日 16時) (レス) id: 355d367c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほゆ | 作成日時：2021年2月18日 18時
