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別に行きたいわけでもないのに
思わずトイレに駆け込んできてしまった
「はぁ‥‥」
私の知らない話
少し低なった声と伸びた身長
目に見えてわかる空白
こんなことでへこたれてたってしょうがない
むしろ今までを考えたらこの状況は
良くも悪くもすごいことなのに。
贅沢をしている気分なのに。
この2年よくわからなかった気持ちや関係を
はっきりさせたいとも思ってしまう。
でも、
2年遠かった聡ちゃんが前にいるだけ、
私と話さないけどおなじテーブルで
ご飯を食べている。
それだけのこと
こんなことで満足してしまう事実に
私たちの距離が離れたことを痛感した。
鏡を見るとなんとも言えない自分の顔
なんか情けなくて
「戻らなきゃ」
気持ちを奮い立たせるために
そう言ってトイレから出た
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席の方に行くと
心配そうな顔する聡ちゃんと
慌てて荷物を詰め込んで
焦っている勝利くんがいて
私の顔を見るなりハッとした顔をした
勝「A！！ほんとごめん！
用事あるからもう行かなきゃいけなくなった」
「え、そうなの」
勝「誘っておいて本当にごめん！
今度またお詫びするね」
「またお詫びするの！？」
という私のツッコミをよそに
またお詫びの貸しひとつできた
勝利くんは"払っておくから"って
伝票を持って行ってしまった。
‥払っておくだけでも十分だというのは
黙っておこうと思う。
勝利くんが出て行ってから聡ちゃんは
ちょっとの沈黙の後にため息をついた
聡「‥帰ろ」
ですよね
そうなりますよね
想像はしてたんだよね
鞄を持って立ち上がる聡ちゃんに
何か言わなきゃって思ったけど浮かばなくて
「そっ‥、そ、聡ちゃん！！！」
とっさに声を出したんだけど
自分でもびっくりするくらい大きくて
立っている聡ちゃんも目を丸くしていた
「わたしも、一緒に帰っていい？」
きっと断られるなってわかってるけど
今を逃したら私もうダメな気がした
聡ちゃんは周りをキョロキョロとして
しばらく考えた後
聡「‥‥好きにしなよ」
と言った。
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愛兎(プロフ) - 続き気になります（ ; ; ）♡ (2022年2月23日 13時) (
レス) @page41 id: 7d4633685e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - ちなみに158cmは小柄じゃないけどね…165はでかいけどね… (2021年4月20日 23時) (レス) id: 35ab00be1e (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 聡ちゃんがツンツンしてるの本当可愛いです、ありがとうございます(/_;)/~~ (2021年2月25日 16時) (レス) id: 355d367c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほゆ | 作成日時：2021年2月18日 18時
