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うち来る? ページ7

佐久間side。


.


遡ること小一時間前。



「おっそいな〜…」



連絡が来てないかしきりに携帯をチェックする俺を見て、さっきから何?と怪訝そうな顔をするのは阿部ちゃんこと阿部亮平という男。俺の友達そのいち。



阿「誰からの連絡待ってんの?」

「いやさ?同期の女の子が今日彼氏と付き合って3年記念日なんだって。」

阿「へぇ。おめでたい」

「そー…でも彼氏それ忘れてるっぽくて仕事入っちゃったらしくてさ」

阿「あらま」

「そんでたまたま友達に合コン誘われたって言うから、腹いせに行って来なよーっつって、あっ別に浮気を推奨してるとかじゃナシにね?」

阿「うん、分かるよ。気分転換にってことでしょ?
家に居ても滅入っちゃうもんねきっと」

「だよねー」



「へい、お待ちー」って馴染みのある関西弁が聞こえて目の前に置かれたホカホカの青椒肉絲。



「うおー!」

阿「康二のこれ美味しいんだよね〜」

向「オカン直伝レシピやからな!」



えっへん!って聞こえてきそうな得意げな顔をしているのは向井康二。友達そのに。



「康二、4卓オーダー聞いて」

向「ほーい」



こちらは友達そのさん。店長の宮舘涼太。
華麗な包丁さばきで料理を作りながら康二に指示を出した。
康二はカウンターに並んで座っている俺らをチラチラ見てて、絡みたいんだろうけど仕事中だから我慢してるってのが分かりやすい。愛くるしい奴め。



阿「旨っ。それで?同期の方の事情は分かったけどその話を踏まえて佐久間は何を待ってるの?」

「Aちゃんさぁ…あ、Aちゃんっていうんだけど。その子。」

阿「うん。Aさんね。」

「Aちゃんってなんていうか…頑張っちゃう子でね。
ほんとは怖がりで寂しがりなのとか、そういうの言わないんだよね。
守ってもらうタイプじゃないよ〜!とかって笑ってんの。」

阿「え、別にめっちゃ屈強とかじゃないんでしょ?」

「ないない!俺よりちっちゃいしーしっかりしてそうに見えて抜けてるとこあるしードジだしー」

阿「それ世間一般で言う守ってあげたくなるタイプだよね」

「でっしょー?
だからね、どうせ寂しくても言って来ないだろうなと思って、今日は佐久間が先手打って迎えに行ったげるよーって言ったんだけど…」

阿「まだ出動要請が来ないと。」



頷くと阿部ちゃんは「なるほどねー」って青椒肉絲をパクパク口に運んで行く。



「んー…後でAちゃんのとこ行ってみよっかなあ…」
阿「え」

・→←2024.3.18



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あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時

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