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．
．
『素直になるかあ』
素直になるってこの世で1番難しくない？
いや、可愛い女子ならいいよ？
でも、わたしだよ？
「何言ってんの」
『あ、北斗くん
帰ってきたんだ』
「ごめん、1人にして」
いやいや、待って。
北斗くん以外の友達居ない前提じゃん。
『ジェシーくんが来てくれたよ』
「え、なんで？」
『いろいろあるんだよ』
「なんだよそれ」
って心なしか拗ねた表情。
うん、勘違いだよね。
「そういえば今日放課後暇？」
『残念、
いつだって暇だよ』
「なら一緒に帰ろ」
『え、』
「嫌ならいいわ」
『待って待って待って
全然やじゃない。
なんならご飯も食べに行けるわ！』
「なに慌ててんの」
『だってあの北斗くんがだよ？』
「どの北斗くんだよ」
『あの北斗くんが、
わたしを誘ったんだよ？』
「なんだよ、うるせーな」
『あ、口悪い』
北斗くん、本当にそういう技って
どこで覚えてくるの？
先輩についていってわたしを落としたかと思えば、
初めてわたしを誘ってわたしを上げる。
本当にわたし、北斗くんから抜け出せなくなるよ？
「帰ろ」
放課後、約束通り北斗くんと一緒に帰る。
『ご飯、食べる？』
「ん、」
ご飯を食べにファミレスに入れば
学生たちがたくさん居て、
もちろん学生カップルも居て、
もしかしてわたしたちもそう見えるのかな
なんて思ってしまう。
「ジェシーと何話してたの？」
『えー、秘密』
本人に言えるわけないでしょ。
「そんな大事な話？」
『んー、まあ』
「なんだよ
俺お前のこと知ってるって言ったじゃん」
『うん』
「知らねーじゃん」
『そうだね』
知られてはいけないからね。
「夏祭り、あるじゃん」
『あー、そうだね
行くの？』
「誘われた」
『誰に？』
「先輩」
そうだよね、そりゃあそうだ。
あの先輩が誘わないわけないもん。
でも、
『行くの？』
「どうしたらいいと思う？」
ねえ、北斗くん。
それってずるいよ。
『先輩だから、断れないんじゃ』
「ん、そうだね。
でも、Aはどう思う？」
素直に、
素直になる、かあ。
『北斗くん』
「ん？」
『行かないで』
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moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです！！ (2021年2月24日 0時) (
レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー！笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです！！ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年8月23日 0時
