検索窓
今日:3 hit、昨日:70 hit、合計:410,186 hit

026 ページ26












モヤモヤしたまま打ち上げは終わって、



全然食べられなかったし、



コンビニ寄って帰ろうと思っていれば、




「帰ろ」



って北斗くん。



どうやら途中まで一緒に帰ってくれるらしい。




『北斗くん話した?』




「話してない」



『だよね、



いつ見ても黙々と食べてた』



「Aはよく喋ってたじゃん」



『え、勝手に見ないでよ



恥ずかしい』




「じゃあお前も見るな」



『北斗くんの話したんだよ』



「俺の?なんで?」




『中学の時、名前で呼びたいって言った女子に




ダメだって断ったって話』




「あー、あったね。



そういえば」





『あったんだ』




「女子から名前を呼ばれるのは



彼女だけがいいって思ってたから」



え、中学の北斗くん



かわいいな。



『今は?』




「今はそもそも誰も近づいてこない」




『怖いもん、北斗くん』




「怖くないだろ」




『怖かったよ、嫌われてるのかと思った』




「え、それなのにあんなに話しかけてきたの?」




『そうだよ』



「いや、神経図太くない?」



『ねえ、ほんと



そういうところだよ』


「なんだよ」


『もっと優しくなれば、みんな』


「みんなと仲良くした方がいいって?」


『いや、ううん。しなくていい』


「ふーん」


いや、自分!


自分よ!


これじゃ独占欲の塊だよ!


でも訂正できないし、したくない。


北斗くん、遠くに行かないでね、


とか思っちゃったり。


『あ、もうバイバイだね』


「は?」


『ん?』


「遅いから送ってやるよ


お前なんて襲う奴も居ないだろうけど」


『ほんとにさ、北斗くんってさ、


もっとオブラートに包めない?』


「否定はしないんだ」


『あ、


わたしだって襲われるよ!』



「あ、じゃねーよ


もうおせーわ」


『でもわたしコンビニ寄りたいんだった


ご飯全然食べられなかったから』


「いいよ」


『いいの?ありがとう!


北斗くんもなんか買う?』


「んー、いらない」



コンビニで買い物を済ませて歩いていれば、


途中の公園に何故か自然と寄る流れになって、


ブランコに座る。


『北斗くん、あげる』


コンビニで買ったパピコの片割れを差し出せば


「ありがと」


って受け取ってくれる。


「ご飯買ったんじゃないんだ」


『パピコだよ



北斗くんと分けようと思って』


「ふーん、ありがと」


北斗くん、やっぱり、


遠くに行かないでね。





027→←025



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (545 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1618人がお気に入り
設定タグ:松村北斗 , SixTONES , ジェシー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます!そう言ってもらえると本当に嬉しいです!! (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます!とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー!笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです!! (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:moco | 作成日時:2020年8月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。