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．
．
「はよ、」
『あ、おはよ』
入学当初、挨拶をしたら
あんなに嫌そうにしてきたくせに
今は北斗くんから挨拶してくれる仲になってる。
めげないでよかった、わたし。
「今日どこ行くか決めたの？」
『映画！観たい！』
「何観んの？」
『それは秘密』
今日はわたしたちの誕生日。
放課後は一緒に遊びに行くんだ！
どこ行きたいか考えておいてって言った彼は
本当にわたしに考えさせてくれたよ！
あの後なに一つこの話出てこなかったもん。
さてはどうでもいいな？
『あ、そうだ』
「なに、」
『北斗くん、誕生日おめでとう』
「ありがとう」
『わたしも誕生日だよ！』
「知ってるわ。
おめでと」
『ありがと！
放課後楽しみだなあ』
「よかったね」
『ねえ、やっぱ北斗くん今日どうでもいいんでしょ』
「はいはい、楽しみ楽しみ」
そう適当にあしらわれるけど、
やっぱり嫌そうな顔はしてなくて
『よかった』
心底そう思う。
「Aちゃん！」
『あ、ジェシーくん、おはよ』
「おはよう〜
誕生日おめでとう〜」
『ありがとう〜！』
「俺もプレゼント買ってきたの。
見て、ちょーやばいから」
『え、気になる。』
「じゃーん！」
鞄の中をガサゴソして効果音付きで取り出したそれは
「金のシャーペン！」
『待って、すごい。なにこれ』
「でしょ？見つけたの、たまたま。
俺ボールペン貰ったし、
Aちゃんはシャーペン」
『え、嬉しい！ありがとう！
今日から使お〜』
「使って使って！絶対！」
『使うよ〜、ありがとう！』
「全然！
あ、北斗にも誕生日おめでとうって伝えておいて」
あ、そこは自分で言わないのね、なんて思いつつ
ジェシーくんと別れて教室に入れば
もちろん北斗くんは既に席に座ってて、
『ジェシーくんが、
誕生日おめでとうって言ってたよ』
って伝えたら、わたしの手の中の物を見てくる。
「なにそれ」
『ジェシーくんに貰った、
金のシャーペン』
「お前ら本当、」
そう呆れてたけど、
わたしは使うよ！金のシャーペン！
『勉強出来るようになりそう』
「なんねーし、
それを言うなら金運アップだろ」
『え、北斗くん意外と占いとか気にするタイプ？』
「いや、ツッコミだから
言わせんな」
今日も平和で、
でもいつもより特別な日が始まりそうです。
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moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです！！ (2021年2月24日 0時) (
レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー！笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです！！ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年8月23日 0時
