memories__① (ページ6)

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SAともっと仲良くなりたいんだけど、LINEで話すのってダメかな?

A全然いいよ!

SくんからLINEを交換したいと言ってもらえた。

もちろんOKしたけど、これ以上Sくんと仲良くなっていいのか迷っている自分がいた。

一応まだ裕太と付き合っているし、最初は裕太に仕返しのつもりだったけど正直心は完全にSくんに向いている状態だ。

桃子「A屋台で何食べる…なんかすごい顔してるよ？」

『え、あぁごめんごめん』

桃子「てかあいつとまだ付き合ってんの？」

『んーまぁね、』

桃子「Aは今のままでいいの？」

『え？』

桃子「私も麻衣もAが一緒にいて楽しい人と付き合ってほしい」

『実は今話してる友達でちょっと気になってる人いるんだよね笑

でも裕太とまだ付き合ってる状態でこんなことしてていいのかなって』

桃子「あいつと比べたらAのやってることなんて可愛いもんだよ笑」

『やっぱりそうだよね！！』

桃子「ただ、今後友達以上になりたいならちゃんとあいつにも言わないとダメだよ」

『それはわかってるよ』

Sこれ俺のQR!!

SくんからQRコードが送られてきて、読み込んだ。

LINEの名前は奨と書かれていて、アイコンはおそらくSくんの後ろ姿だ。

まだ顔は見たことはないけど、後ろ姿を見るだけでも明らかにイケメンで、ドキドキする。

AAです!

桃子「A！早く屋台行かないと花火始まるよ！」

LINEを送ったあと桃子に急かされ、私は屋台へと向かった。