memories__① (ページ5)

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SくんとDMで話すようになって数日が経った頃、私は学校の友達の桃子と花火大会に来ていた。

桃子「麻衣とも一緒に行きたかったな、」

『来年は麻衣も来れるといいね〜〜』

麻衣は中国と日本のハーフで、夏休みを使って中国に帰省しているために今日の花火大会には来られなかった。

桃子「いや来年はイケメンの彼氏連れてくる」

『無理だろ』

桃子「夏休みは明けてほしくないけど汐恩くんに会いたいよぅ」

汐恩くんは桃子の好きな人だ。

私達は5組で、汐恩くんは6組。

夏休み中もLINEはしているものの、なかなか発展はしていないように見える。

『私がわざわざ大平くんに相談してあげたんだからなんとかして汐恩くんと距離縮めなよ？！』

2ヶ月ほど前。

友達伝いに汐恩くんのLINEを手に入れた桃子はなかなか追加ができずにいた。

かといって、汐恩くんは桃子のLINEを知らないので桃子から追加しない以上関係は発展しない。

痺れを切らした私は、同じクラスの大平くんにLINEをした。

大平くんは汐恩くんとクラスは違うものの、中学が一緒で今も同じ部活でとても仲がいい。

大平くんに汐恩くんに桃子のLINEを教えた上で汐恩くんから追加してもらえないか相談したところ、すぐにOKしてくれた。

そんな大平くんと私の働きを無駄にしてもらっては困る。

なんとしても汐恩くんと桃子には上手くいってほしかった。

そんなことを思い出していたときSくんからDMが届いた。