memories__① (ページ18)

今日:12 hit、昨日:7 hit、合計:19,205 hit

. ページ18

景瑚「はい自分の席戻って〜」

麻衣「はぁ今日も景瑚かっこよ♡」

担任の佐藤景瑚先生。

表向きにはみんな景瑚先生と呼んでいるが、裏では景瑚と呼び捨てで呼ぶ生徒が多い。

麻衣は入学式の日に景瑚に会ってからずっと景瑚推しだ。

案の定HRが終わると麻衣はすぐに景瑚のところに行った。

麻衣「先生！これ中国のお土産です！」

景瑚「お、もらっていいの？」

麻衣「はい！」

景瑚「ありがとう！あとで食べるね！」

『さっすが〜〜』

麻衣「当たり前じゃん？」

『大平くんにはいいの？笑』

麻衣「なんで！」

『いや、最近よく話してるみたいだから？笑』

麻衣「歌い手の話してるだけだってば！」

『ふーん？笑』

桃子「てか今日大平くんまだ来てなくない？」

麻衣「ほんとだ〜」

『あー、なんかそういえばあっちのほうの電車遅れてたな』

桃子「てことはもしかして汐恩くんも来てないんじゃ、

あぁむり汐恩くんのいない学校なんて来た意味ない」

『んな大袈裟な…

あ、2人とも来たよ』

そう言った瞬間2人の顔が一気にドアのほうに向いた。

ちょうど教室の前で別れて大平くんは教室に入ってくるところ、汐恩くんは隣の教室に向かうところだった。

麻衣の視線は完全に遅延証明書を景瑚に渡す大平くんに向いてるし、桃子の視線は隣の教室に入ろうとする汐恩くんを見ようと廊下に向いていた。

(わかりやすっ！！！)