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レトさんとの実況も撮り終わり、俺はレトさんの言葉に甘えて今日は泊まっていくことにした。
Aは最初から泊まるつもりで来ていたらしく、お泊まりの準備は万端だった。
Aがお風呂に入っている間、俺はレトさんに素朴な疑問をぶつけた。
キヨ「なあ、レトさん」
レト「ん？どしたん？」
キヨ「よかったのか？俺、今日泊まることになって」
レト「おん、全然ええよ？なんで？」
キヨ「いや、ほら、お前ら付き合ってるし…」
その先のことは、言わずともわかるだろう。
付き合うっていうことは、必然そういうことをするものであって。
言いにくそうにしている俺を察したのか、レトさんはニヤついた顔で俺をつついてくる。
レト「なにキヨ君〜？変なこと想像しちゃった？」
キヨ「ばっ！！！ちっげぇよ！！！」
レト「違くないくせに〜！」
たしかに違くないのだが、図星をつかれてかなり恥ずかしくなってしまった俺は、自分の意に反して否定してしまう。
レトさんはニヤつく顔を抑えつつ、言葉を続ける。
レト「まぁたしかにちょっと残念やけど、Aもキヨ君が泊まることになるの嬉しそうやったし、それでええんよ」
キヨ「そ、そうなのか？」
レト「おん。俺はAが楽しそうならそれでええ」
そう言うレトさんの表情はいたくAを大事にしていることがわかってしまって。
俺は自分の心がちくり、となにかに刺されるような感覚になった。
俺はレトさんみたいにAの幸せだけを考えることができていなかった。
自分のモノにしたいという欲にまみれ、溺れていた。
そりゃあ負けるよな、なんて自虐的になってしまうほど、レトさんがカッコよく見えた。
レト「それとも、キヨ君がいる状態で始めちゃってもいいの？」
キヨ「いいわけねぇだろ殺すぞ！！！！！！」
レト「いたっ！ちょ、冗談やって！！」
生殺しどころじゃないことを言ってくるクソカニ野郎を小突いて、夜はだんだんと更けていった。
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