【実:_況＊者】らぶうぉんちゅ .【企画】 (ページ3)

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またおんなじように、2-3を通り過ぎようとして、
気がついた。

...そういえば、電気、消したっけ?

放っておいても鍵をしめるついでに
消してもらえるとは思うけど、正直、電気を無駄に
しようなんては思ってなかった。

方向転換をして、また2-1に向かう。

少しだけドアを開けた。
隙間から手を入れて、ぱち、と効果音。

消えたことだけを確認して、今度こそ帰ろ。

思えば、偶然なんかじゃなかったのかもしれない。
思えば、ゆっくり歩いてたのにも、
私なりの考えがあって、なにかあるってことを、
期待、してたのかもしれない。

それはもう、当時の私にしかわからないことにする。

___ガタンッ、

「、え」

出遅れた声が、ぽつん、と響いて、
静かに消えていく。余韻も、なく。

確かに、聞こえたのだ。
確かに、机の音が、したんだ。

2-3から、だった。

どうして、どうして?
いられて困る訳でもないのに、
どうしようもなく、煩くなった心臓。

...落ち着いてよ、私。

おんなじように、課題、忘れただけだって。

それでも、気になった。

ドアに手をかけて、勢いよく。

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「え」
「あの、?」

重なった声は、私のものと、
もう一つ、別の声。

静かな低い声だった。

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