今年の願い事/zom ページ18
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こたつにぬくぬくと温まりながらテーブルの上を見る
そこには2つのみかんとさっき入れたばかりのお茶があった
あと、現在同棲中の彼氏がみかんをむいている姿も。
「ゾムさんゾムさん、」
ゾム「なんや?」
「あー。」
口を開けて待機すると、口の中にみかんが放り込まれた
「ありがとー、もう一個ー!」
お礼を言ってもう一度口を開けると、少し目を見開いてふっと笑った彼
その反応に首を傾げるとゾムがいやな?と喋りだす
ゾム「こうやってると餌付けしとる気分やなぁ」
「私はペットじゃないですぅ〜!!」
ゾム「でもA見てるとたまに尻尾が見えるで?」
そう言いながら頭を撫でられて、顔をしかめて見せる
と、ゾムは笑いながら私の顔を覗き込んできて・・・
ゾム「すまん、今こうやって俺の可愛い彼女を独り占めできるのが嬉しいんや、許してな」
「・・・ばか。」
先ほど食べたみかんよりもより甘い言葉に顔が赤くなる
素直に受け取れなくて悪態で返しても愛おしそうに見つめられるだけだった
恥ずかしくて顔をテレビに向けると小さく笑った声が聞こえる
それを無視してテレビに集中すると、もうすぐ年越しの時間が迫っているらしい
時計を確認すると、23時15分だった
ゾム「初詣、行くか?」
私が時計を見たのに気付いたようで、そう声をかけてくる
「行きたい、けど・・・大丈夫?人いっぱいだよ?」
控えめに聞くと、ゾムは私の頭を撫でながら大丈夫と言った
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