ジャンハオ先輩と卒業式のおはなし【完】 (ページ15)

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「え、ちょ、泣かないで！ごめんごめん、」

あ、すごい焦ってる。

眉下げてすんごい困ったような顔してる。

私も泣いたりしてうざいよね、早く泣き止まなきゃ、とは思うけど、ジャンハオ先輩の初めて見る顔に胸の奥がむず痒くて、切ない。

まだどうしよう、泣かないで、って言いながらオロオロしてるし、先輩こんな顔もするんだ。やばい、コロコロ変わる顔見てたら笑いがこみ上げてきた。

「ふ、ふふ」

「え、何で笑うの？」

多分今の私最強にブサイクだ。だって泣きながら笑ってるんだもん。そりゃ先輩もキョトンとするわ。

「すみません、先輩の顔がタヌキみたいでかわいくて。先輩もそんな顔するんですね、ははは、」

この短時間でジャンハオ先輩のいろんな顔見れた、それだけでもう満足、十分だよ。笑っていた顔を上げてジャンハオ先輩を見上げると、

「‥‥何でそんなに赤くなってるんですか？」

なぜか顔を耳まで真っ赤にしたジャンハオ先輩がいた。