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喉がカラカラで声がかすれちゃったけどそんなことも気にしてられない。
ぎゅっと強く握りしめた拳に手汗をかいているのが分かった。
「いーよいーよ！もうどこへでも連れてっていーから！」
なぜかルイ先輩がキラキラな笑顔でジャンハオ先輩の背中をどんっと遠慮なく私の方に押した。
ちょ、お前な、まじ後で覚えとけよ、はあもう、とかぶつぶつ言ってるっぽいジャンハオ先輩にいひひ、とそりゃもう楽しそうに笑ってるルイ先輩。何でそんなに楽しそうなのか全然分からないけど。
「‥‥じゃあ、そこの空いてる教室でもいい？」
くるっとこっちに振り返ったジャンハオ先輩にはい、と二つ返事をした。
いってらっしゃーい、とひらひら手を振りながらニヤニヤするルイ先輩をジャンハオ先輩越しに見ながら。
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作者名：れな | 作成日時：2023年6月8日 23時
