17 ページ20
.
「この歌は…」
『はい!もうお行きになってください』
これ以上一緒にいたら私、きっと貴方について行ってしまうから
名残惜しいけれど、そっと指を離す
私の視界には教祖の手だけが残る
「そうだ、きみの名前をまだ聞いていないね、名はなんと言うんだい?」
『A、一色Aと言います』
「そうか、A、いい名前だ」
『教「俺の名前は…次会う時に教えよう。そうしないとAは会ってくれないだろう?」
『ひどいですよ、ゆびきりをしたのに信じられないのですか?』
教祖様の名前、聞きたかったのに
「あぁ、きみはいつも俺から逃げようとするからね、会う口実だよ」
会う口実_____
身体中の血液がまた、逆流しているかのように火照る
ドクンドクンと脈打つ
「じゃあ、またね、A」
『ま、また…』
私に向けて手を振る教祖
あぁ、行かないで欲しかった、なんて
でも運命なら、私たちが結ばれる運命ならきっと、
また会えるでしょう?
教祖は建物に隠れるまでずっと手を振っていた
私も教祖の姿が見えなくなるまで手を振り続けた
そういえば私、ヒナを置いてきちゃったな。
ヒナ、うちに帰ってきてるかな
私のこと探し回ってないかな
お屋敷に灯りは燈っているから、きっと平気だろう
『ただいま戻りました』
「A様!」
「A!!」
ガランと玄関の戸を開くと、ヒナはもちろん、おば様やお兄様がいた
あ、やってしまったな、
私はとんでもない事をやってしまったのだと今さらながら気がついた
チクチョウ
あの教祖、やっぱり私が一人の時を狙って来たな
ヒナがあの時いれば良かったのに…
________________________________________
大正コソコソ噂話
ヒナはAと同い年なんですよ!
Aはヒナにタメ口で話して欲しいと思っているのに、ヒナは敬語で話しています
ヒナは今さら敬語をやめるなんて無理…と思っているらしいですよ!
361人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - 羅刹さん» きゃー!大変申し訳ないです(汗)直しますのでページを教えていただいてもいいですか(><) (2020年2月11日 21時) (レス) id: 7b17ba10dd (このIDを非表示/違反報告)
羅刹(プロフ) - レイさん» とても楽しく読ませてもらっています!だけど途中出てくるサヤって何ですか?そこだけ気になります! (2020年2月11日 16時) (レス) id: b3f37caf6d (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 七七四さん» いつもコメントありがとうございます(泣)七七四さんの想像、わりといい線いってますよ〜!確実に言えるのは、バッドエンドではないです(笑)今ちょうど、最終話まで突っ走ろうと奮闘していますので、またちょくちょくコメントいただけると喜んじゃいます…(滝涙) (2020年2月6日 21時) (レス) id: 7b17ba10dd (このIDを非表示/違反報告)
七七四(プロフ) - このお話と弍と、星が赤くなるのを祈ってます(^o^)。何度押しても一回だけしか反映されないのがもどかしいです笑。因みに想像と言っても『幸せな結末かな?しあわせつないかも。おぞましあわせつないもあり得る!』な漠然とした想像しかできません。笑 (2020年2月6日 20時) (レス) id: 14bdff1be1 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 七七四さん» わあん!ありがとうございます( ; ; )本当に嬉しいです、、私は逆に七七四さんの想像が気になります(笑)婚約教祖の考察係ですかね?(大袈裟)だいぶ下書きも進んでおりますので、更新を絶やさないように頑張りますね〜!七七四さんもお身体にはお気をつけて! (2020年1月29日 21時) (レス) id: 7b17ba10dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ | 作成日時:2020年1月2日 23時