あなたの隣で。2

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亜弥『ほら、行きな』

その合図と共に 男二人がわたしに近寄ってくる。
歩いてくる二人の上靴を見ると緑色で
蓮と同じ3年生だとわかった。

けどもうわかったときには遅くて
一人の男に思いっきり押さえ付けられる。

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人間は急に恐怖に陥ると 声が出なくなると
どこかで聞いたことがあったが
本当にその通りで『 助けて 』の一言すら
出てこなかった。

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倉庫の入口に突っ立っていた亜弥は
何も言わずに倉庫の扉をガラリと閉める。

倉庫の中にいる人々を照らすのは
僅かに差し込む陽の光だけで
暗闇が怖いわたしは 恐怖心しか無かった。

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『 れん………』



怖くて震えて泣きそうな声を振り絞って出たのは
蓮の名前だった。


「蓮ちゃん呼んでも助けは来ねえよ 笑」


ざまあみろ、と言わんばかりの態度で
わたしを押さえ付ける男が笑いながら言い放った。



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次回、胸糞回です。ご注意ください。(汗)

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