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朝食を終えて、わたしたちは外に出る。
『今日行くのは〜…』
「「水族館！！！」」
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声を揃えてしまうほど行きたかった水族館。
実はこの水族館のチケットは 小春がプレゼントしてくれたもの。
蓮と旅行に行く、と伝えたその日に
はい、とチケットを手渡された。
小春の行動力には感服、そして感謝。
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水族館に着くと 大勢の人で賑わっていた。
まずは小さな魚が泳ぐ水槽から見て
イルカショー、ペンギン、大きなエイとマンタの水槽
普段は見れないような動物を見て楽しむ。
水族館を回っている間ずっと蓮はわたしの手を握ってくれていて、少し肌寒かった水辺でも 蓮の手の温かさが寒さを紛らわしてくれた。
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ふたりで沢山写真を撮ることも忘れてはいなくて
食べ物を買ってはインスタ映えを狙ったかのように食べ物を持って写真を撮ったり
大きな水槽の前で マンタを背景に写真を撮ったり
この日だけで 現像するのが大変になるくらいの
写真を撮ることができた。
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その後はお土産ショップを回る。
『かわいい…』
わたしの心の声が漏れてしまうほどときめいたのは
イルカのぬいぐるみだった。
蓮はその隣のチンアナゴのマグネットを色んな所に貼り付けては
『磁力すげ〜！！』と訳のわからないことを言いながらキュイキュイと笑っていた。
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結局、イルカのぬいぐるみは値札を見て
3500円と手が出せそうで出せない値段で諦めた。
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お土産ショップを出て
次の目的地に行こうと歩き始めたときだった。
蓮『携帯…お土産のとこに忘れてきた…』
そう言って蓮は私に自分の上着を着せて
「寒かったら暖かいとこ入っとってくれたらいいけん！」と言い、お土産ショップへと戻った。
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蓮が貸してくれた上着は 蓮の匂いがして
初めて会ったときも 初めて抱き締めてくれたときも
この匂いだったなあ、と懐かしい気持ちに浸る。
数分して 蓮が走って戻ってきた。
『携帯あった？』
と聞くと
蓮『実はね〜、携帯は持っとったんやけど〜
これをね、どうしても渡したくて…』
そう言って渡されたのはお土産ショップの袋。
中身を見てみると それはさっきわたしが
可愛い、と呟いていた イルカのぬいぐるみ。
蓮『ごめんね、寒いのに。
けど、どうしてもサプライズで渡したくて…』
チンアナゴのマグネットに興味津々だった蓮は
わたしの小さな呟きを聞き逃していなかった。
「絶対大切にする」
そう言ってイルカのぬいぐるみを片手に
次の目的地へと歩き始めた。
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^^(プロフ) - コメント失礼致します！お話最高です🤦♀️続き待ってます (2022年6月16日 7時) (
レス) @page37 id: feebfdcf28 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるぼ(プロフ) - 初コメ失礼します！久々の更新めちゃくちゃ嬉しいです！大変だとは思いますが作者様のペースで頑張ってください！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: f73fdc9b1f (このIDを非表示/違反報告)
さもん(プロフ) - このお話大好きで前作から読ませていただいてます＾＾ 蓮くんっぽい…！更新楽しみにしてます！ (2021年7月6日 22時) (レス) id: 7afefd35cd (このIDを非表示/違反報告)
萌萌 - 続編おめでとうございます！一話からもどかしさに悶え散らかしながら一気に読ませていただきました……博多弁の蓮くんが最高すぎます；；今後も更新楽しみにしています！！ (2021年6月5日 22時) (レス) id: 474e5b913e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：as | 作成日時：2021年6月3日 21時
