24、普通に接する ページ25
「国木田さんとAさん、大丈夫かなぁ」
敦が不安げな声を漏らす。
「どうして？」
鏡花は敦の顔を覗いた。
「だって……国木田さん達が暮らしてきた家が燃えちゃったんだよ？探偵社で保護することになったと言えど、思い出の場所が無くなるなんて…」
その時、新聞を読んでいた与謝野が口を開いた。
「同情するのは分からなくもないけどねェ。
本人達が一番悲しい筈だよ、敦が悲しんでどうするんだい？
Aや国木田の為にも、妾らは普通に接すること。それが一番さ」
敦は一瞬目を見開いたが、すぐに強く頷いた。
「そうですね！」
丁度その時、探偵社の扉が開いた。
入ってきたのは国木田とAだ。
「おはようございます」
「おはよう、ございます」
国木田はいつものようにデスクに座り、書類整理を始めた。
対してAは、どこか悲しげな表情を浮かべて社内を見渡す。
少しすると、敦の方へ歩いてきた。
「おはようございます、Aさん」
敦はさっき与謝野に言われたことを思い出して、あくまでも自然に話しかける。
「"さん"は付けなくて大丈夫だよ。多分、君と同じくらいの歳だから」
「えっ？！Aさん、18歳なの？」
「うん。同い年だったね」
まさか、と驚く敦。
その顔を見てクスクス笑うA。
驚いたのは、会話を聞いていた他の社員も同様だった。
未成年にしては話し方、笑い方、佇まいなどが、とても大人びている。
「そっか！それでA、どうかしたの？」
「ナオミさんを探してるんだけど…」
言いながら、Aはキョロキョロと辺りを探す。
「ナオミさんは見てないなぁ」
「そう…」
その時、探偵社の扉が開いて男女が入ってきた。
「兄様ぁ？首筋に糸くずがついてますわ！」
「えぇっ？！ナ、ナオミ…？！朝からやめなよ、しかもここ探偵社ッ…あッ」
「ナオミさん来たよ______って、あれ？」
敦はナオミが来たことを伝えようとするが、肝心の本人が居ない。
「ナオミさんっ！」
いつの間にか、Aは両膝を床についてナオミの手を握っていた。
これには流石のナオミも目を丸くする。
次の瞬間彼女は
「相談に乗ってくださいっ！！」
そう言ってナオミに縋り付いた。
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ゆいたろー！(プロフ) - ぺぽんさん» わー！有難う御座います！この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ！！ (1月24日 21時) (
レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー！さん» ゆいたろー！さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー！さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー！(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2022年5月7日 15時
