20、これからのこと ページ21
フッと、少女の体が崩れ落ちる。
糸が切れた人形のように落ちる少女を、国木田が抱きとめた。
「…ッ」
社内にテレビの音だけが流れる。
既に火災の報道は終わり、次のニュースに入っていた。
「Aさんは、家に帰れなくなったのですよね?
これからどうなるんですの…」
心配そうに尋ねるナオミ。
暗い雰囲気を消すように、太宰が明るい声で言う。
「なに、心配することないさ!兄弟の国木田君が居るんだから、暫くは彼の部屋で暮らせばいい」
でしょ?と太宰は国木田を見る。
「勝手に決めるな」
「誰の部屋で暮らすにしても、つまりは探偵社が一時的に保護するってことだろう?まずは社長の許可が必要じゃないか」
与謝野は国木田が抱えている少女を見つめる。
「社長の許可は下りるよ」
一同が声の方を向いた。
視線の先には、探偵社の
「どうして分かるンだい?乱歩さん」
「なぜなら!僕がOKするから!」
高らかに言った乱歩。
丁度その時、扉が開いて社長が入ってきた。
この男こそ探偵社をまとめる長、福沢諭吉。
良いよね社長?と乱歩が聞けば
「許可する。娘は探偵社で暫く預かろう」
あっさりと許可が出てしまった。
「決まりだね!で、誰がその子の面倒見るの?」
社内に再び沈黙が落ちる。
今、社員寮に空き部屋は無いため、誰かと同じ部屋になるしかない。
現に、鏡花も敦と同じ部屋で暮らしている。
数秒後
「「もちろん、国木田くん/此奴だ!」」
太宰と国木田が同時に言い、お互いを指差した。
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ゆいたろー!(プロフ) - ぺぽんさん» わー!有難う御座います!この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ!! (1月24日 21時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» ゆいたろー!さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年5月7日 15時