13、遂にやってしまったのか ページ14
「おい太宰!さっきから騒がしいぞ!!一体何…を」
扉を開けたのは、国木田だった。
騒音を聞きつけて様子を見に来たのだろう。
そんな国木田の目に映るのは、成人済みの仕事仲間と昨日帰ったはずの女子高生の妹。
しかもAの腕には、咄嗟に掴んだままの枕が抱かれている。
「お、お兄ちゃん…」
「A、何故…お前が此処に…帰った筈じゃ」
国木田は状況が理解できないと言うように口をパクパクさせ、朝の幻覚なのではと目を擦る。
それから言った。
「太宰…お前っ、遂に未成年者にまで手を出したのか…?しかも俺の、妹に…」
「…ん?国木田くん、何か勘違いしてるよ」
「そうか…お前はそういう奴だったな。毎日の事件やら騒動やらで危機感が薄れていた」
生気を失くしたような顔の国木田が、虚ろな目で手帳に文字を書き込む。
「待って国木田くん違うから!」
「『太宰ハ、人ノ妹ニモ平気デ手ヲ出ス奴ダ』」
「手帳に書き込まないでェェェ!!」
今度は太宰が叫ぶ番だったらしい。
ちなみに国木田の誤解を解くのに一時間かかった挙げ句、太宰の頭には大きなコブが二人分つけられた。
178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいたろー!(プロフ) - ぺぽんさん» わー!有難う御座います!この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ!! (1月24日 21時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» ゆいたろー!さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年5月7日 15時