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｢え？｣
って思いもよらない言葉に少しだけ動揺する。
｢めっちゃ熱いけど、｣
｢泣いたからとかじゃなくて？｣
｢それも多少なりはあると思うけど、微熱くらいはあったと思うよ？｣
そう言うと、｢泣かないで？しんどい？｣って抱きしめて落ち着かせるようにリズム良く背中をポンポンしている。
少しした後に泣き疲れても含めてか、おりの肩に頭を乗せたまま、でも息は苦しそうに眠りについたひめちゃん。
｢で？なんでこんな泣いてんの？｣
背中を撫でる手は止めることなく時々頭を撫でながらこちらを伺うように聞いてくるおり。
｢あーね、深田は気づいてたんじゃない？｣
そうかも、確かに何か言おうとはしていた。
｢でも、ひめちゃん湧さんに怒られた時もそんなこと一言も言ってなかったけど、、｣
｢怒られた時にそんなこと言ったら言い訳みたいになるとおもったんじゃない？そういう子じゃん？｣
｢まぁ、とりあえず3人ともちょっとだけすれ違っただけだよ、湧も言い方はわるかったかもしれないけど深田のこと心配だったと思うし、｣
楽屋一旦戻ろ？ってひめちゃんを抱っこしたまま立ち上がったおりの姿を見て少しだけ自分が情けなかった。
あの時、俺が気づいてあげてればって、あの時俺がひめちゃんの味方についてあげれたらなんか変わったんじゃないかなって、
｢青木も、気にすることないよ、｣
それだけ呟いて先に楽屋の方に足を動かすおりに救われたようなそんな気がした。
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年2月5日 3時
