恋愛じじょー？ ページ11
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「待って待って！俺この特集しらないんだけど！聞いてない！」
ってばたばたと大騒ぎで雑誌を握りしめてやってきたうっちーくん。
と対比してゲームで盛り上がってた俺と湧くんと黒田くんと渉くんと檜山くんの目線が一斉に上に上がって、
うっちーくんが持ってるものに視線がいく。
表紙にはうちのかわいいお姫様のAちゃんがピンクのワンピースを着て愛らしい笑顔でこちらを見つめてくる。
「あ、今日それ発売日だっけ？｣
なんて呟いてる檜山くんを無視したうっちーくんは
俺たちが座っていた前にあるテーブルにぽんっと雑に雑誌を置いた。
「みてみて！ここ！」
そう言ってうっちーくんが表紙に向かって指さす先には
雛姫Aの恋愛事情徹底解明！？という文字。
少しどくんと高鳴った胸を抑えて、
「颯太もう中見たの？」
って俺の気持ちを代弁して聞いてくれた湧くん。
「1人じゃ見れないって思ったから急いできた！」
「がちかよ！俺だったら1人で絶対みて共有してあげないのに」
黒田くんはAちゃんに対して独占欲の塊だからAちゃんの情報は本当に共有してくれない、まぁ俺も隠し持ったAちゃんの超かわいい写真とか、あるんだけどね、
「とりあえず見ようよ！」
自然とみんなゲームをしてたスマホを横に置いて前かがみになって雑誌を見てる俺たちはきっと周りから見たら異空間だろう。
「うわまじ天使やん」
うっちーくんがAちゃんのページでまでめくって現れたAちゃんは表紙同様ピンクのワンピースを着てうさぎのぬいぐるみを抱っこしてる。
「これかわいい！」
またみんなの視線がうっちーくんが指さした先にいくとそこには
しゃがみこんで恥ずかしそうにうさぎで口を隠して上目遣いしているAちゃん。
あっ、湧くんニヤけてるなんて思ってたらバチッとあった視線。
「深田ニヤケすぎだろ！」
「いや、湧くんもニヤケてたやん！」
俺らが言い争うのも気にせずページを捲っていくうっちーくんに自然と俺達も大人しくなる。
「うっちーそこじゃね？」
って今まで黙って見てた渉くんが雑誌を指さして言う。
「わ！ほんとだ！」
文字ででかでかと雛姫Aの恋愛事情徹底解明！？と見出しが丁寧に書かれている。
みんな息をするのを忘れて目を通していくと、気になった質問。
【メンバーで恋人にするなら？】
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年2月5日 3時
