ドーナツは揚げ派？焼き派？ ページ34
コンコン
「どうぞー」
「お邪魔しまーす」
私は小牧さんの部屋へとやってきた。堂上教官もすでにきているみたいだな。
「お待たせしました」
「全然大丈夫。酒以外だとコーヒーくらいしかないんだけど飲める？」
「コーヒー大好きです。それからコレ」
私は持ってきた袋を差し出した。
「？なに、これ」
「『揚げドーナツ』です」
「ドーナツ？え、作ったの？」
「はい。さっき食堂で作ったので出来立てホヤホヤですよ。厨房にある食材は、多少なら好きに使っていいと言われていたので頂戴しました」
「すげえー。今食べようか。適当に座ってて」
「うわ、堂上教官もう飲んでるんですか」
「うるさい。あんな話、酒でも入ってなきゃまともに聞けるか」
「まあ堂上教官にしたら恥辱の塊のような話ですよね」
私には堂上教官が聞きたいことも、小牧さんが聞きたいこともわかっていた。今も未来も、二人がなにを考えているのか、それに誰が関わっているかなんて全く変わらないのだから。
小牧さんがコーヒーの入ったマグカップと揚げドーナツの入ったお皿を持って堂上教官の隣に座った。
「堂上、これAちゃんの手作りだって」
「へえ。もらうぞ」
「どうぞ」
「俺もいただきまーす」
パク
「…うま」
「うまいな」
「お粗末さまです。小牧さんの部屋行くならなにかお土産あったほうがいいかな、って思って。二人共甘いものは嫌いじゃなかったはずだから、お菓子にしようと」
「なるほど。お土産なんてよかったのに。でもありがとう」
「どういたしまして」
「あぁ、うまい。さんきゅ」
「喜んでいただけてよかったです」
自分で料理を作る醍醐味は、この笑顔を見れることだと思う。小牧さんが入れてくれたコーヒーを一口飲んで、自分もドーナツに手を伸ばす。
「じゃ、食べながら話しますか。誰から話します？」
「…お前のお願いとやらからにしよう」
「…堂上、後回しにしたいだけだろ」
「違う。黙れ」
「んーじゃ遠慮なく。あのですね、本を貸してほしいんです」
「本？」
「はい。分類法とか、とにかく図書館業務に関する詳しい解説のついた本を数冊。堂上教官と小牧さんなら結構な数で、しかもわかりやすいやつ持ってるんじゃないかと思って」
「なにに使うんだ」
「堂上教官と手塚さんに私を認めさせるために必要なんです」
「本貸すくらい全然いいよ」
「…構わんが」
「やったありがとうございます。日曜の夕方までに返しますね」
―――――
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kaka(プロフ) - あやかさん» うんうんw逃避したいww (2013年3月28日 20時) (携帯から) (
レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - 銀さん» コメありがとうございます！がんばらさせて頂きますw (2013年3月28日 20時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
銀(プロフ) - はじめまして〜♪kakaさんの小説めっちゃ面白いですね！これからも頑張ってください！ (2013年3月27日 18時) (レス) id: 9001ea0928 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - あやかさん» wwうちはまだ数年、勉強しまくらなあかん〜…主ちゃんマジ憧れるw (2013年3月27日 8時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - あやかさん» 激しく同意ww全くだ、小説で勉強が身につけばいいのに← (2013年3月23日 16時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kaka | 作成日時：2013年1月11日 19時
