おふくろの味派?プロの味派? ページ19
「失礼しまーす」
ガラ、と音を立てて隊員食堂へと入る。厨房から、女の人が3人顔をのぞかせた。
「来たわね!こっちへいらっしゃい」
「どうも」
「桂木Aちゃん、よね?私達が、今食堂を任されてるいわゆる食堂のおばちゃんよ」
「よろしくお願いします」
「こちらこそ。私、家の都合で今週でやめちゃうのよ…Aちゃんが手伝ってくれるって聞いて、安心したわ」
「じゃあ、これからの仕事の話をしましょうか」
それから20分ほど、調理をする際の段取り、調理器具の位置などの説明を受けた。うん、全部覚えた。
小説には書かれてなかったけど、やっぱりここの食堂はいくつかのメニューをおぼんにとっていく形式らしい。朝は卵焼きなどの一品を10種類前後。昼はオムライスなどの料理を2、3種類。夜は定食風のものをやはり2、3種類。昼も夜も、1つは日替わりメニューで、他はその時の食材で決めるらしい。
「お昼と夜のメニューは、朝礼が終わってから食堂の前に備え付けられてる大きいホワイトボードに書くの」
なるほど。有川さんもここまで考えて書いてたのかな…。
「んー、説明はそんなところかな。それじゃあAちゃん。あなたの料理がどれくらいの腕前なのか、把握したいんだけど…」
「あ、じゃあ、今日は使わない食材ってありますか?」
「え?そうね…これとか、あとそれも使わないわね」
調理台に集められたのは、じゃがいもと玉ねぎ、人参、糸こんにゃく。この食材で作ると言ったら、あれしかないよね!
「ちょっと、鍋とか調味料、使います」
「あら、何か作ってくれるの?」
「楽しみね〜」
30分後。料理が完成した。
「どうぞ」
「まぁ…」
「おいしそうな肉じゃがね」
「いただくわ」
肉じゃが。切って味付けして煮込むだけのような料理だけど、おふくろの味が出せる料理だ。
おばちゃん3人が肉じゃがをそれぞれ口に運んだ。
「…おいしい…」
「味付けも絶妙ね」
「お母さんの肉じゃがを思い出すわ…」
「Aちゃん、予想以上よ」
「ありがとうございます」
「よし、これならいけるわね!」
「そうね」
「Aちゃん、あなたに頼みがあるのよ」
「…なんでしょう?」
頼み?
―――――
こういう細々した設定考えるの大好き(´ε` )←
鶏肉派?牛肉派?→←携帯に登録してるアドレスは定期的に整理する派?全部とっておく派?
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kaka(プロフ) - あやかさん» うんうんw逃避したいww (2013年3月28日 20時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - 銀さん» コメありがとうございます!がんばらさせて頂きますw (2013年3月28日 20時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
銀(プロフ) - はじめまして〜♪kakaさんの小説めっちゃ面白いですね!これからも頑張ってください! (2013年3月27日 18時) (レス) id: 9001ea0928 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - あやかさん» wwうちはまだ数年、勉強しまくらなあかん〜…主ちゃんマジ憧れるw (2013年3月27日 8時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - あやかさん» 激しく同意ww全くだ、小説で勉強が身につけばいいのに← (2013年3月23日 16時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaka | 作成日時:2013年1月11日 19時