図書館戦争 トリップ少女とライブラリータスクフォース

スキニー派？ジーパン派？ ページ11

「え、でもお金」
「お前料理はできるか？」
「え、まあ。家で料理するのは私の役目でしたから、少しくらいなら」
「ならちょうどいい！今食堂のおばちゃんが人手足りてねえんだ。士官食堂と隊員食堂の２つがあるんだが、今３人しかいない。しかも１人やめるらしい。隊員食堂の厨房をやってくれ。それで働いてることになるだろ。金の心配もない」
「なんだその奇跡に等しい偶然」
「ぶはっ」

上戸から抜けかけていた小牧さんがまたしても上戸に入った。私は笑いの天才だったのか←
いやでもマジで奇跡だろ。そんなタイミングよく人手足りなくなるか？普通。

「それは嬉しい限りですけど、私今着てる服とこのパソコンとスマホしか持ってないんですけど」

今着ているのは、愛用していた青いのパーカートレーナーと、黒いスキニーだ。皆の服装を見る限り、こっちでは夏らしい。冷房が効いているので暑さは感じないものの、図書館をうろついてるときは変な目で見られて困った。

「笠原、柴崎！」
「はい！」
「はいはーい」
「お前ら次の日曜休みだったろ。Aちゃんの服を買ってやれ」
「いやだから、お金は」
「２、３万なら隊から出してやる」
「「喜んで引き受けさせていただきます！」」

笠原、柴崎のハイタッチ再び。流れで私もハイタッチさせられる←

「な、ちょっと！カツカツなんですよ！？」
「だ、そうですが」
「構わん構わん！そのかわりうまい飯を食わせてくれよ！明日は士官じゃなく隊員の食堂へ行くからな！」

ガハハッと盛大に笑う隊長に、途方に暮れる堂上教官。
図書館戦争内でよく描かれていた図だ、と顔がほころんだ。

「えと、お心遣い感謝します。じゃあ私から、これから図書隊でお世話になるにあたってお話と質問があるんですけど」

―――――
笠原達と生活とか幸せ。

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あずきいろ

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