だれのもーん？Ⅲ (ページ7)

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黒「A」

雑誌の撮影のために使われるスタジオ。

覗けばAが椅子に座った深田に抱きついててとんとんされてる。

青「あ、やっときた」

竜「黒ちゃん遅いよ！ほらAちゃんももうめそめそしないの！」

黒「Aちょっときて」

強引に。でも痛くならないように手をしっかりと握ればもう抵抗はしなくて素直に着いてきてくれるA。

誰もいない空き部屋に入ってAを見れば床を見つめている。

黒「ごめんなお仕事だったからさ」

俺の存在を分からせるようにAを包み込むように抱き締めればちゃんと俺の背中に感じるAの腕。

雛「ずるい、肩触るのも、頭ポンポンするのも、かわいいって言うのもAだけじゃなきゃやなの。お仕事ってわかっててもやだ。｣

自分より低い位置にあるAの小さい頭をぽんとすれば下からグイッと見てくるA。かわいい。

黒「お仕事だからしないとは言えないけど、かわいいなって思うのも触りたいって思うのもAだけだよ。」

雛「んー、やだ、他の子に触っちゃいやっ。」

聞き分けの悪い子に本当ならうざいとかめんどいって思うかもだけど、Aに言われると愛しさしか浮かばない。

黒「じゃあさ、これで許してくれる？」

抱き上げてコツンとおでこを合わせて見つめた目にばっと赤くなるAの頬。男慣れしてそうでしてない所がかわいい。

黒「Aがいちばんかわいいし、俺のお姫様だよ、不安になったらいつでも言ったげるし、ぎゅーだってなんだってするよ？だから機嫌直して？」

雛「Aのこと好き？」

黒「好きだよ。世界で一番好き！」

って笑えばにこっと笑って「黒ちゃん好き」なんて今度はAからぎゅーと抱きしめられる。

黒「かわい、ごめんね？｣

雛「んーん。Aも避けてごめんね」

黒「かわいいから許してあげる」

あー、早く俺だけのお姫様になんねえかななんて。

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