だれのもーん？Ⅲ (ページ5)

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匂いも嫉妬の原因ですページ5

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俺の前を通り過ぎた子からする匂いがいつもと違う気がした。

尚「ちょいちょい」

雛「んー？なーに？尚大くん？」

上目遣いで見る目がかわいすぎる。
頭を撫でそうになる手をぐっと堪えて、その代わりと言わんばかりに手首を掴む。

尚「なんか今日いつもと匂い違うくない？」

雛「えー？そうかな？」

尚「香水つけてる？」

雛「つけてないよ！」

掴んだ手首を匂えばなんだか身に覚えのある匂い。

尚「絶対つけてるって！香水の匂いするよ？」

雛「えー？つけてないけどなあ、臭い？」

尚「や、全然そんなことはないけど」

って視界にちらっとうつった人物。

尚「おい、お前一回来い」

そいつの元に近づいて首根っこを掴めば「痛い痛い」と騒ぐ。

尚「黒ちゃんAに香水つけただろ！」

黒「つけてない！」

尚「はい！嘘つく時の顔だね！」

黒「つけてないよねー？ねぇー？A？」

後ろからAに手を回してる黒ちゃんの顔が勝ち誇っててめっちゃうざい。

雛「えー？今日黒ちゃんと朝しか話してないよ？」

黒「だってA寝てたじゃん！」

うん。点と点が繋がった。

尚「お前寝てる時にAに香水つけただろ！」

って言えば分かりやすくニヤつく黒ちゃん。

尚「はい、最低最悪。」

雛「えー！全然気づかなかった！」

この子鈍感すぎない？自分の匂い変わってることに気づかないんだよ？

自分の体をぎゅーとしてくんくんと匂いをかいでるA。

雛「あ！確かに黒ちゃんの匂いかも！ぎゅーされてるみたい！」

黒「え！なにそれかわいい！でも俺がぎゅーする！｣

って頭をぐりぐりAにくっつけてる馬鹿。

黒「うわ、織山機嫌悪」

いや、考えてみ？好きな子から違う男の匂いすんだよ？嫌だろ！

結局、黒ちゃんのこの行いは広まって、

颯「ねぇ！なんかAから黒ちゃんの匂いする！」

湧「待って！なんでお前黒ちゃんの香水つけてんの！」

皇「黒田！！なにやってんの！！」

ちゃんと皇輝くんにも湧にも怒られてましたよ。

多分へらへらしてるから全然反省してないけど。

♡ 尚大くんのお話リクエストありがとうございます！

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