だれのもーん？Ⅲ (ページ36)

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湧｢てかさ、遊ぶって言ってたからそれは知ってたけどさ、帰りにひとりなるんだったら言えよな？｣

雛｢だってみんなオフだから自由だもん｣

竜｢オフだからこそAちゃんのこと心配なの、｣

黒｢そうそう！Aといない時はAのこと心配なんだよ｣

って少し顔をくしゃと歪めた黒ちゃん。

雛｢寂しかったらきてくれる？｣

彼女じゃないのに。こんなの言うのずるいって分かってるけど今日はやっぱり寂しい。

竜｢Aちゃんが呼んでくれるならどこでもいつでもとんでくよ｣

雛｢ほんとに？？｣

湧｢ほんとだよ｣

黒｢俺もどこでも行くよ｣

嬉しくて横にいる湧ちゃんの指をきゅっと掴めば、優しく笑って握り返してくれる湧ちゃん。

黒｢今日は寂しがり屋やさんな日なの？？｣

雛｢楽しかった日の帰り道って寂しくなるの。だからね？Aばいばいは苦手なの｣

竜｢めっちゃかわいいやん｣

湧｢じゃあさ、寂しがり屋なお姫様。俺たちとアイスでも食べに行こーぜ？｣

って握っていた手を離して恋人つなぎに変えてくる湧ちゃん。
湧ちゃんってほんとにこういうところずるい。だってきゅんってなるんだもん。

結局、ばいばいが苦手な私が、みんなとばいばいしたくなくて

｢1人になりたくない｣

って呟いた声に3人ともお家にきてくれたのはここだけのお話にしとこうかな。

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