だれのもーん？Ⅲ (ページ33)

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湧に抱っこされてるAの顔は真っ赤で熱あります！って感じなのに本人はいやいやとぐずる。

出たい気持ちは分かるし、この子の熱は昼公演の熱気を放出できなくて出たこもり熱だからきっと夜の公演にはでれるんだよな。

毎年の恒例だよもう。

湧の肩から目だけぴょこって出るAはちょっとうるうるしてかわいいけどしんどそうな感じもあって、見てて辛い。

黒｢A目閉じて？｣

じーっと俺とあってる目に手をかざして暗くして髪の毛をさらさら撫でる。湧もとんとんリズム良く背中を優しくたたいてる。

湧｢あ、寝たかも。｣

かざしてた手をどかせばすーすー寝息をたてて天使の寝顔を見せてくれるA。

湧｢よし、報告だな。｣

って立ち上がった湧。

颯｢んー、わく？｣

湧｢あ、ごめん起こした？｣

立ち上がった反動でソファーが揺れたのか、それとも少しの騒がしさに気づいたのか、よくわかんないけど起きてきたにゃんにゃん。

颯｢Aだ、｣

湧｢颯太ー、A熱出たからさA横に寝かしてもい？｣

颯｢うん、Aと寝る｣

ってにゃんにゃんの横に寝かせば、首の下に腕を突っ込んでお腹の辺りをとんとんしてるにゃんにゃん。やっぱ裏の方がお兄ちゃんなんだよな。

湧｢なんかあったら呼んで｣

颯｢んー｣

2人が目を閉じたのを見て向かうのは織山と皇輝くんとこ。

湧｢織山ー！皇輝くんー、A熱でた｣

皇｢あら、ついにきちゃった？？｣

織｢冷えピタ貼った？｣

そうなんです。別に珍しい事じゃないから慣れてるんです。

皇｢Aのスポドリ取ってこよっか｣

とりあえず必要なものをかき集めてAのいる部屋に戻りますよ。

黒｢あれ、深田じゃん｣

竜｢Aちゃん熱あるやん｣

楽屋に戻ればにゃんにゃんの腕の中で寝てるAの頬に手を当ててる深田。

湧｢そうなんだよ。恒例のやつ｣

竜｢水分とってなかったかなー｣

てかこの2人A寝てる時に頬触るの日課じゃん。
なんか毎日見てる気がする。まぁ、俺も寝てたら触るけど。

皇｢とりあえず首の裏に冷えピタ貼って、水分１回とらせよっか｣

って持ってきたスポドリにストローつけてる皇輝くん。もう完全に親じゃん。

湧｢Aー、A起きて？｣

かわい。赤ちゃんみたい。

むくって起きて俺らの存在に気づいたのか目をパチパチさせてる。

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