だれのもーん？Ⅲ (ページ30)

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こんなに苦しいならページ30

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雛「でねでね！！」

俺の横で楽しそうに携帯を握りしめて無邪気に話してくるAちゃん。

雛「りゅせ聞いてる？」

竜「うん、聞いてるよ、笑」

湧くんとナイトプールに行った話を楽しそうにしかも写真付きで俺に話すAちゃん。

湧くんと映る写真の中のAちゃんはどれも楽しそうで幸せそうでそれでもって2人の距離は近いし、胸のもやもやが止まらない。

雛「湧ちゃんがね、疲れたねーってアイスも買ってくれてね！それもすっごく美味しかったの！ほんとかわいかったし湧ちゃんってやっぱりセンスあるよね！！めっちゃ楽しかった！」

竜「うん笑、よかったやん笑」

って頭を撫でれば捨てられた子犬みたいに目をきゅるきゅるさせて首を傾けて「りゅせ？」ってか細い声。

竜「ん？」

雛「なんかりゅせ今日しんどそう、大丈夫？」

って小さい手で俺の顔を包み込んでくるAちゃん。

わかってる原因なんて、ただの俺の勝手な嫉妬。

それでもって数日前、

竜「ねね、Aちゃんサマステ終わった次の次の日遊びに行かない？黒ちゃんとかもいるんだけどさ、」

雛「あー、ごめんね？Aその日、予定あるの」

なんとなく何となくだけど気づいていた。
いつもは1番にのってくる湧くんも「あーその日だけは無理だわごめん」なんて断られて、

Aちゃんにも断られて全員オフだからもしかしてとは思っていた。

でもやっぱりこうやって直接話されるとダイレクトにくらう。
こうなるならずっと隠したままでいてくれた方がよかったのに。

俺が湧くんより先に誘ってたらAちゃんは俺と2人で行ってくれた？で、Aちゃんとの思い出は俺と2人だけのものだったのかななんて考えだすと止まらない黒い感情。

こんなに苦しいならAちゃんと、、、

なんて思っちゃいけないことも溢れだす。

あー、俺思ったより重症じゃん。

竜「そんなことないよ、ちょっと俺トイレ」

結局、心配そうなAちゃんを置いて逃げてだっせー。

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