だれのもーん？Ⅲ (ページ29)

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やっと終わったサマステの30公演。大変だったけど凄い楽しかったし、幸せな思い出がまた俺の中で増えた。

で、終わった俺にだけの特権。

Aとの秘密の約束。

サマステが終わった次の次の日。

湧「A、お待たせ」

車でAを迎えに行けば「湧ちゃん！！」って抱きついてくる。

湧「今日もかわいいな」

でろでろに甘やかしてる自覚はもちろんあるけどそんなんかわいすぎるこいつが悪くね？？

湧「じゃあ行こっか」

って車で向かったナイトプール。まぁそれはそれは調べに調べたよ。人が少なくてそれでもってAが好きそうなところ。

雛「湧ちゃんここかわいいね！」

湧「だろ？？」

一応、前に全く変装しないAのために買ってあげたサングラスをAにつけさせて、小さい手を引く。

お金払う！ってTシャツの裾をぐいぐい引かれたけどやっぱ好きな子の前では格好くらいつけたいじゃん？？

湧「俺が誘ったからいーの」

雛「湧ちゃんいっつもそれじゃん」

湧「Aの前ではかっこよくいたいの、だめ？」

雛「ねぇずるい湧ちゃん、いつもかっこいいもん」

って結局俺がノックアウト。はたから見たら俺らカップルじゃん？なんて思っちゃうのは今日くらいは許して欲しい。

湧「着替えたら絶対俺がLINEするまでは1人で出てっちゃダメだからね？」

なんとか言い聞かせて爆速で着替えてAにLINEを送ればちゃんと言いつけを守ってくれてかわいいうさぎのスタンプが送られてくる。それにまできゅんとする俺って末期じゃね？

雛「湧ちゃん！！」

更衣室から出てきたAが俺を見るなりギュッと抱きしめてくるけどまぁ、水着を着たAの破壊力はやばい。俺今日だけで幸せで死にそうなんだけど。

湧「めっちゃかわいいじゃん」

雛「湧ちゃんにかわいいって言ってもらいたくて水着新しいの買ったの！｣

ってほんとこの子俺の事どうするつもりなの？ほんとかわいすぎだろ。

湧「かわいすぎて離したくない」

いつもだったらこんなにどストレートに伝えることない言葉も今日だけは特別だから許してくれ。

雛「Aも湧ちゃんかっこいいから離したくない」

はぁ、まじかわいすぎる。そこら辺のカップルより絶対カップルな自信あるんだけど。

なんてさすがに調子乗りすぎと思われそうだから心に秘めておく。

まぁ今日はひとりじめするからさ。

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