だれのもーん？Ⅲ (ページ20)

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雛「違うの、ちがうくて」

って何度も自分に言い聞かせるように唱えるAちゃんの足はこっちが痛くなってくるくらいに真っ赤で痛々しい。

颯「どーしたの？」

雛「言わないで隠してごめんねっ、」

って震えた声でしっかりと伝えられた言葉。

皇「Aはさ、俺らが怪我したりしたらどう思う？悲しい？それとも別になんも思わない？」

ぶんぶんと首を振って「心配だし、助けてあげたいって思う」ってAちゃんらしい回答。

皇「おれらも同じなの。心配だし、助けてあげなきゃって思っちゃう。だって大切なんだもん」

湧「だから隠されるとすげえ悔しい。頼って貰えなかったのかなとか。言っても変わんねえと思われてるみたいで。」

雛「ううん、違うの。違う。みんなの練習時間奪っちゃうのが嫌で、今大事な時期なのに、、」

湧「時期とか時間とかも大事だけど、それよりAが1番大事なの。わかってくれる？」

尚「Aがいてくんないと俺ら元気でないからさ、Aはもっと自分の身体大事にして？女の子なんだしさ？」

雛「ごめんね、」

皇「違うでしょ？なんて言うの？」

ってAちゃんの背中をとんとんしながら宥めてる皇輝くん。

そうだよ、俺たちはAちゃんからそんな言葉を聞きたいんじゃない。

雛「ありがとっ」

ってまた溢れ出した涙に「もうまたなんで泣くの！」ってみんなに囲まれてるAちゃんは俺たちの何よりも大切な宝物でずっとずっと笑っていて欲しいんだ。

♡ レッスン中怪我したけど言えない雛姫ちゃんのリクエストありがとうございました！

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