痛いの痛いの飛んでいけ ページ19
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わっしょい、サマステと目まぐるしく忙しい日々。
サマステももう少しで開幕で、少しの練習時間も無駄にできないっていうときにズキっと痛む足首。
さっきバク宙したときに感じた違和感はあったものの、気づいてしまうのが嫌で知らないふりをしてたそれは明らかに先程よりもズキズキと痛む。
安「A？？」
雛「んー？」
安「いや、ぼーっとしてたから、」
雛「んーん、考え事してただけだよ」
安「そっか」
気づかれたらいけない。今大切な時間でみんな集中してリハーサルをしてるんだから。私が我慢したら大丈夫なこと。だから大丈夫。
と心の中で唱えるしか今は対処法が見つからなかった。
はぁ、やっと終わった。
ダンスに没頭してれば少しは忘れることができた足の痛みに終わって気が抜けたのか、先程とは比べ物にならないくらい痛みが増す。
湧「A歩き方へんだけど」
長「怪我しました？」
1番バレてはいけない湧ちゃんにバレてしまった。湧ちゃんってやっぱり観察力がある。
雛「違うよ、なんか靴の紐ほどけそうだなって」
湧ちゃんに嘘なんてつけないのについてしまうのも今だけは認めたくないから。
湧「じゃあ足見せて？」
湧ちゃんに肩を抑え込まれて座らされた椅子。に強制的に脱がされる靴と靴下達。
だから見たくなかったのに。
竜「え！めっちゃ赤くなってるやん！」
颯「うわ！痛そう」
皇「ちょ、保冷剤かなんかもらってくる！」
ってバタバタみんなが動き出す。こうなるのが嫌で、、、
湧「なぁ、なぁって、」
私の足を優しくもった湧ちゃんが私の太ももをとんとんと叩く。
湧「申し訳ないとかそんなん気にすんな、」
雛「でも」
湧「でもじゃなくて、今無理して、本番出れなくなるの嫌だろ？」
雛「うん」
湧「じゃあ我慢すんな」
って優しく笑った湧ちゃん。怒ったと思ってたのに、
長「Aちゃん皇輝くん保冷剤持ってきてくれたから冷やして湿布貼ってテーピングしよ。それで1回病院行った方がいいよ。」
安「俺やるよ」
慣れた手つきで処置をしてくれるあじに心配そうに見守るみんな。
そうじゃん、忍者ってこんなに暖かいグループなんだよ。
だから頼っていいのに。なんで私はいつも。
颯「A泣かないで？痛い？」
雛「…っううん、ちがう、違うの」
ほら、もっと心配かけちゃう。
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年6月18日 21時
