私の彼氏は重い (ページ4)

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あなたに初めてあった日のことページ4

飛貴「ねぇ、君2組の子？？」

A「そうだけど…？」

飛貴「よかったぁ！ペンケース教室に忘れてきちゃってさ、取りに戻る時間ないから良かったら貸してくれない？」

A「あぁ、うん。いいよ」

飛貴「ありがと！！今度何かでちゃんと恩返すね！」

A「悪いからいいよ。ありがとう」

その時のイメージは笑顔が素敵で元気な男の子。

彼はわたしが“2組の子”だって知ってたけど
わたしは彼がどこの誰かもわからなくて
クラスも名前もわからなかった。
結局委員会が終わって帰る時間になっちゃって。

それから少したってからなんだけど、

飛貴「Aちゃん！」

って彼が急に私のクラスへとやってきた。

A「…ん？何…？」

飛貴「この前シャーペン貸してくれたでしょ？だからお返しでこれ良かったら！」

A「シャーペンくらいいつでも貸すよ…？だからこんなの用意しなくても良かったのに笑」

飛貴「じゃあ俺が勝手に気分で買ってきたってことにして！Aちゃんっぽいイメージの買ってきたから！」

彼はわたしのことを“2組の子”ではなく
間違いなく“Aちゃん”と呼んでいた。

いつ私の名前を知ったんだろう…。

こないだ初めて会ったばっかなのに…。

それになんだろうこのプレゼント…

A「なんだろう…？」

可愛い薄いピンク色をした袋の中には
綺麗にラッピングされている
薄いピンク色のハンカチが入っていた。

ハンカチの縁はふりふりしていて
薔薇がちりばめられた可愛いハンカチ。

A「…かわいい」

これがわたしと飛貴くんが
しっかりと関わり始めた頃のお話。