サマーラブゲーム ( A.Daiki )

ラブゲーム ( 33 ) ページ33

side Kei






美憂 「 これでよかったんですか…？ 」





自分から起こしたアクションに、こうなるって結果はわかってたはずなのにむしゃくしゃして。



少し早足になる俺に問いかける美憂ちゃん。



…そんなの、





慧 「 …俺にもわかんねぇや、 」

慧 「 けど、あの２人が両想いなのは確実だからさ〜 」






ヘラヘラといつも通り、テキトーな素振りを見せる。



俺たちが付き合うなんて真っ赤な嘘。

お互いに、まだ大ちゃんたちのことを好き。



だからこそ、相手のためを思って美憂ちゃんに持ちかけた作戦だったんだけど、引きずってるのはむしろ俺の方で。



心配なんかされちゃってさ〜。だっせぇよな〜…







ため息混じりに力なく歩いてると、腕が掴まれて





美憂 「 …そんな伊野尾先輩、見てられないです 」





勢いよく美憂ちゃんの方へ振り返った。





美憂 「 …好きな人。取られて悔しくないんですか？勝ち目ないってわかってるし、自分で決めたことですけど…もやもやします。辛いです、私… 」





俺のシャツにシワができそうなくらいぎゅって握って、俯いてそう話す美憂ちゃん。



俺のせいで、俺が持ちかけた嘘のせいで美憂ちゃんを苦しめてるとしたら、俺にできることってきっと…





慧 「 ……俺が美憂ちゃんの幸せ守るから安心して？ 」






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