サマーラブゲーム ( A.Daiki )

ラブゲーム ( 17 ) ページ17

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慧 「 おっ、始まる 」






たこ焼きを口に頬張りもぐもぐしながら、口に手を当てて、私を見て笑顔で話す伊野尾先輩。







A 「 わ…、キレイ… 」






周りの障害物を見事に被ることなく、映し出される花火。



人も居なくて、落ち着いて話せて、邪魔するものもなく花火が見られる、本当に穴場だった。



テキトーに見せかけて、ちゃんとこうやって計算して楽しませてくれる伊野尾先輩。



"好きかも" が "好き" に昇格した。

…そんな気さえも感じた。





チラリと隣を見れば、

花火に照らされるふわっとした笑顔。




その笑顔に見惚れていると、





慧 「 Aちゃんさぁ… 」






目線が合って、口が開いた。






慧 「 大ちゃんのこと、気になんねぇの？ 」

A 「 え？ 」






すっかり忘れてた大貴のこと。



それをこんな風に思い出されるなんて…






A 「 大貴は大貴で楽しんでると思うんで…気にならないです 」






そう、ほんの少し強がって言い切った。



ほんとは少し何してるのかなって、気になり始めてるけど。






慧 「 じゃあさ…、 」






慧 「 このまま２人で抜け出さない？ 」






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