サマーラブゲーム ( A.Daiki )

ラブゲーム ( 14 ) ページ14

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お母さんに浴衣を着つけてもらい、髪もポニーテールにお花をつけて。



準備万端！…そう、思っていると






ピンポーンっ、



タイミングよく鳴ったインターホン。



いつもなら階段を駆け下りるのに、今は浴衣だからゆっくりしか歩けない。





ようやく、玄関まで辿り着くと、





A母 「 大貴くんかっこいいわね〜 」

大貴 「 何も変わってないっすよ 」





楽しそうに会話するお母さんと大貴。






A母 「 もう遅いわよ〜。楽しんでね 」

A 「 わかってるよ〜！行こう、大貴 」






慣れない下駄に足を入れて、家を出た。






いつもと変わらないスタイルの大貴と、浴衣にさなんか着ちゃって気合い十分な私。



今更だけど、恥ずかしくなってきた……。



それも一言も触れてくれないから尚更。






家のすぐ近くの海岸沿いで行われる花火大会。



伊野尾先輩と美憂ちゃんと待ち合わせ場所へと向かう私たち。






A 「 今日楽しみだね〜 」

大貴 「 だな、 」






A 「 何食べようかな〜。りんごあめ？かき氷？大貴は何食べたい？ 」

大貴 「 ……。あっ、俺？そうだなぁ…焼きそば？ 」

A 「 いいね〜。食べよう〜！ 」

大貴 「 うん 」





……会話が続かない。



それに目も合うことがない…気がする。





ずっと俯いたままで、素っ気ない返事しか返してくれない大貴。



あんまり楽しみじゃないのかなぁ…






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