【CR】ゲ ー マ ー × カ レ シ【短編】

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もうそろそろ本当に時間が無いんだけど、と彼に声をかけて離れようとすると｢いやこれ、」と私の行動を制す様に口を開いた。




｢首見えすぎじゃない？」

｢そうかな？今日暖かいからこれくらいが丁度いいと思うけど」

｢後から寒くなるよ」

｢今日は夜まで天気いいよ」

｢けど、よくない」

｢よくない……？」




Mondoの言いたいことがよく分からなくて首を傾げると、彼は私の方に手を置いて180度回転させそのままベッドに座らせた。
私の視界から完全にMondoが消えて彼の視界には私の背中しか映っていないであろう今の状況。

……いや、なに？なんだ？
Mondoは何がしたいんだろう


寝起きということも相まって、彼が何を考えて何をしたいのかが全く分からないから無駄に動くことも出来ない。とりあえず彼が満足するまでは髪をいじらせるしかないみたいだ。

Mondoは結び目から毛先まで撫でるようにしたかと思えばそのままポニーテールを持ち上げて、


そして＿＿




｢ッ、モンド！」




慌てて立ち上がってそのまま首の後ろに手をやれば、彼の唇に触れられたばかりの項から段々と熱くなっていき直ぐに顔までが赤く染まる。
楽しそうに笑うMondoは｢うるさいよ」と言うだけ。




｢あ、朝からこういうことしないで！」

｢俺日本語しらね」

｢あからさまな嘘はよくない」

｢別に何もしてないけど。キスしただけじゃん」

｢それがダメなの！」

｢何がダメか。A俺のだからダメな理由ない」

｢＿＿っ、もう行ってくるからね！」

｢はいはい」




｢気をつけてね」と最後まで余裕そうな笑みを浮かべている彼を見て、私は一生彼に勝てないことを悟った。






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