勇気３３ ページ36
女子の質問は適当に答えながら更衣室へと向かった。
が、私は着替えることが出来ない。
忘れていないだろうか、私には握力が０に等しいことを。
私は仕方ないので制服で行くことにした。
事情を話せば先生達は私の病気のことを知ってくれているから、察してくれるはずだ。
空「！…着替えないの？」
東「あ…うん。ちょっと事情があって。」
何と無く誤魔化しつつ、私は一人だけ制服で外に出た。
今日は晴天。
容赦無く私たちに日光…もとい紫外線が降り注ぐ。
まぁ、そこはさすがの女子力と言うか…日焼け止めを塗ってきた。
私も葵さんに貸してもらった。
日焼け止めとか初めて塗った。
今まで外にでなかったから、紫外線とかを気にしたことがなかった。
まぁ、外に出ていないわけだから、私の肌はクラスの女の子達より白い。
なんか自慢ぽく聞こえるけどそうじゃない。
病的な白さ…って言うのかな？
何か嫌だな。
女の子達は羨ましいって。
…なら…変わってくれたら良いのにね。
何て…無理なこと。
本当に…不公平だよ。
この世界に神様なんていやしない。
だって…もしも神と言うなの全知全能な存在がいたら…
この世はもっと平和で、病気なんてなくて、誰もが健康で、公平で平等で
もっと…もっと…
きれいなはずでしょ？
.
先「今日は前も言った通り、サッカーな。男女別に２チーム作ってくれ。」
先ほど京介さんに聞いた通り、サッカーだった。
２チームで試合をするらしい。
まずは女子から。
男子はグランドの外で見学のようだ。
京「おい。」
私は先生に事情を話して、見学させてもらうことに。
そして、制服姿の私を見てか、京介さんが声をかけてきた。
東「何ですか？」
京「着替えなかったのか？」
東「あ…えと。」
周りに人がいることから私は言うのをためらった。
だから、分かる様に手を握ったり開いたりした。
すると、京介さんは意味がわかったのか、ああ。と頷いた。
京「それもどうにかしねぇーとな。…？でもお前今日の朝着替えてただろ？」
東「ああ。それは、病院の病衣は着脱しやすい様になってて、この制服も少し工夫がしてあって着やすくなってます。ただ…体操服にその工夫をこらすと…バレる可能性があるらしくて…みなさんと同じのにしました」
少し俯きながらそう言った。
小さな声で。
京介さん以外に聞こえない様に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スラズ(プロフ) - ふみんさん» お願いします！ええ！敬語外しても良いですよ！ (2014年12月25日 9時) (
レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ふみん - 了解した！スラズさんの方が年上ですが敬語はずして良いですか？でも、さん付けはします！ (2014年12月25日 9時) (レス) id: acf3109a2a (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ふみんさん» 監督さんwえっと、シュウは…ここでは幽霊じゃなくて普通に生きていることにして下さい！！ (2014年12月24日 16時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ふみん - シュウって、ゴットエデンから出てきていいんですか？ (2014年12月24日 15時) (レス) id: acf3109a2a (このIDを非表示/違反報告)
ふみん - 監督なんてゴミ箱にポイポイしてやる！ (2014年12月24日 15時) (レス) id: acf3109a2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スラズ
| 作成日時：2014年10月13日 17時
